親から飛んできた先制リーチが2巡目、しかもリーチ宣言牌が筋引っ掛けになったものを誰が回避できようか…。「大和証券Mリーグ2023-24」1月18日・第1試合で、KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり（連盟）が南3局1本場、わずか2巡で放ったリーチにセガサミーフェニックス・魚谷侑未（連盟）が飛び込む放銃。しかも跳満1万8000点（＋300点）という大量失点となり、ファンから「えぐい」「これは無理」と同情の声が飛んだ。
牌が公平に配られないのが、麻雀の醍醐味の一つ。テンパイにたどり着くのも難しそうなバラバラなものから、運がよければいきなりアガって役満の天和や地和、そこまでいかなくてもいきなりテンパイでダブルリーチといった超ラッキーもある。今回、高宮のもとにやってきた配牌は赤牌2枚入りの七対子イーシャンテンだった。1索を切って一万・四万・5筒のいずれかを引けばテンパイだ。すると次巡、あっさりと5筒を重ねて四万を切って一万単騎のリーチ。高宮にとっては最高の展開だが、周囲の3人には絶望的な状況に追い込まれた。
下家のKADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾（協会）は幸運にも現物の1索を持っていたため一発放銃を回避できたが、対面のセガサミーフェニックス・魚谷侑未（連盟）の手には、一万が対子で含まれていた。なにせ高宮の捨て牌が1索と四万しかない状況で、まだ頼りになりそうなのは筋くらいなもの。自然と一万を切る選択に導かれ、高宮に放銃。わずか2巡目にして1万8300点という大量失点をすることになった。
高宮にとっては幸運この上ないが、放銃した魚谷からすれば不運でしかない。いくら熟練者であったとしても、この放銃を回避することの方が難しく、やむを得ない選択だっただけに、ファンからも「まじで事故」「やってられん」と同情する声が多く集まっていた。
※連盟＝日本プロ麻雀連盟、最高位戦＝最高位戦日本プロ麻雀協会、協会＝日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合（全216試合）を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合（全30試合）を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ（16試合）に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
（ABEMA／麻雀チャンネルより）
