苦労した分だけ、ようやく取れたトップに足取りが軽くなるのも仕方がない。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2023-24」第1試合では、赤坂ドリブンズ・浅見真紀(最高位戦)がトップを獲得。チームは6戦連続3着と沈滞ムードだったが、これを打破する勝利に浅見が上機嫌に控室に戻る様子がカメラに捉えられ、ファンから「浅見さんのりのり」といった声が寄せられるシーンがあった。
今期からMリーグ入りを果たした浅見は、チームのムードメーカーとしても機能。他の男性3選手とうまく溶け込み、控室内の雰囲気を高めている。人柄のよさがにじみ出るタイプだが、卓上では難関のトライアウトをくぐり抜けた実力を発揮。爆発的に勝つタイプでもないが、終始慌てず打ち回す安定感が魅力だ。
チームは年明け初日こそ2着・トップと上々だったが、その後の3日間・6試合では、まさかの全て3着。ポイントもじわじわと減らしており、なんとか負の流れを食い止めたいところだった。すると浅見は親番の東3局2本場で、リーチ・一発・ツモ・平和・ドラ2・裏ドラの跳満、1万8000点(+600点、供託2000点)と大量点をゲット。一時はBEAST Japanext・猿川真寿(連盟)の猛追にあったものの、試合終盤にも高打点を連発し、最後は悠々と逃げ切った。
先制、中押し、ダメ押しと理想的な展開でトップを取った浅見は、試合後の勝利者インタビューでも頬に手を当てながら喜びを隠さなかったが、さらに足取りまで軽くなったのが控室に戻る途中の通路。ステップを踏みながら右、左、右と腰をひねるように弾んで戻ってきた様子に、ファンからは「まきどんかわ」「浅見ウキウキ」「帰るまきどんかわええ」と反響が集まっていた。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)