【写真・画像】 1枚目
【映像】「なんじゃこりゃ」予測できない業師の妙技

大相撲一月場所>◇千秋楽◇28日◇東京・両国国技館

 千秋楽の国技館をこの力士が沸騰させた。小結・宇良(木瀬)が、前頭五枚目・竜電(高田川)を珍手「伝え反り」で下し、そのアクロバティックな取組に「なんじゃこりゃー!!」「これどうなってん?」「すごい技が出た」など驚きの声が寄せられた。

【映像】「なんじゃこりゃ」予測できない業師の妙技

 立ち合いから、互いに頭を低くして組み合う展開となったが、土俵際に追い込まれた宇良はより腰を低く構えた。すると膝を一気に伸ばして、バックドロップのような格好で竜電を土俵下へと運んだ。同体ではないかと審判団から物言いがついたが、「協議した結果、竜電の手が先についており、宇良の勝ちとします」と説明が行われた。宇良は6勝9敗、竜電は3勝12敗で初場所を終えた。土俵下に落ちた竜電は下半身を気にしながら、苦しむ様子を見せていたが、最後は足を引きずりつつ、花道を引き揚げていった。

 この取組を受け、ABEMAで解説を務めていた元横綱・若乃花の花田虎上氏は「竜電は(相手を中に入れつつ)首を極めることがああいう技を止める術なんですね。この技術がないと、ああいう相撲になってしまうんです」と宇良が伝え反りを選択した道筋を説明していた。

 今場所、宇良は6勝9敗と上位の壁にはね返された形となったが、徐々に調子を上げ、千秋楽に「これぞ宇良」というような派手な相撲をやって見せた。伝え反りは2002年秋場所に自身が決めて以来。なお、日本相撲協会の公式サイトによると発生確率は「0.01%」となっている。ABEMAの視聴者もこの珍手にしばらく興奮が収まらない様子で「凄っ!!!」「とんでもないのでた」「ウラ見せたな!」などコメント欄が賑わっていた。
(ABEMA/大相撲チャンネル)

【映像】「なんじゃこりゃ」予測できない業師の妙技
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