チームに漂っていた停滞の雰囲気を、エースが明るく吹き飛ばした。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2023-24」1月29日の第2試合は赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)が約2カ月ぶりのトップを獲得。試合後はこれまでの鬱憤を晴らすかのようにしゃべり倒し、視聴者を笑いの渦に巻き込んだ。
試合は起家から園田、KADOKAWAサクラナイツ・渋川難波(協会)、BEAST Japanext・菅原千瑛(連盟)、TEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟)の並びでスタート。園田は東2局2本場、河に5筒を2枚並べ、3筒待ちの七対子でリーチ。これを渋川からロン、小気味よく裏ドラを2枚乗せ、満貫でリードした。年が明けてからしばらく見られなかった園田らしいアガリに、解説の土田浩翔(最高位戦)は「いいアガリですねえ」。ファンも「園田しかあがれないわ」「園田さんナイスー!!」とトップ取りへ期待の声を寄せた。
さらに東3局もリーチ・ツモ・中の4000点をツモ。これで持ち点を4万点へ乗せた。その後、渋川に跳満をツモられ、さらに瀬戸熊への放銃もあり2着目へ後退するが、南3局に西・赤・ドラの6400点で再逆転。南4局はラス目菅原のアガリでゲームセット、昨年11月28日以来、約2カ月ぶりの勝利を収めた。
勝利者インタビューで園田は「朝までしゃべりますよ!全局やりましょうか!」と“絶口調”。質問の局を卓越した記憶力でスラスラと振り返り、時に笑いを誘い、園田節を炸裂させた。たっぷり7分以上続いた独演会。締めの一言を求められてもなおしゃべくり倒す園田に、視聴者からは「なげぇよw」「長いもんw」「ロスタイムw」「みんなからそろそろw」とツッコミの声も。
明るくタフなエースは、チームを率いる自覚も強い。最後にファンへ「新年になってから停滞モードが来たんですけど、久々にトップを取れましたので、ここから逆転モードで精一杯頑張っていきたいと思います!」と巻き返しを誓った。園田の“しゃべくり”が増えればチームの勢いも増し、上位でポストシーズンへ駆け抜けるはずだ。
【第2試合結果】
1着 赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)4万点/+60.0
2着 TEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟)2万3700点/+3.7
3着 KADOKAWAサクラナイツ・渋川難波(協会)2万400点/▲19.6
4着 BEAST Japanext・菅原千瑛(連盟)1万5900点/▲44.1
【1月29日終了時点での成績】
1位 U-NEXT Pirates +483.3(64/96)
2位 KADOKAWAサクラナイツ +377.9(66/96)
3位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +273.2(64/96)
4位 赤坂ドリブンズ +221.1(66/96)
5位 渋谷ABEMAS ▲44.9(64/96)
6位 EX風林火山 ▲203.6(64/96)
7位 TEAM雷電 ▲281.7(66/96)
8位 BEAST Japanext ▲372.8(66/96)
9位 セガサミーフェニックス ▲452.5(64/96)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)