ようやく掴めた初勝利に、流した涙はちょっとだけだった。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2023-24」1月29日の第1試合で、BEAST Japanext・中田花奈(連盟)が、自身11戦目にしてついに待望のMリーグ初勝利を果たした。麻雀プロ合格、さらにMリーグでドラフト指名をされた際には、大粒の涙も見せた中田だったが、この日は試合終了直後もインタビューでも涙はなし。ただカメラマンが捉えたオフショットでは、目尻を押さえる様子があった。
人気アイドルグループ・乃木坂46の元メンバーながら麻雀カフェを経営し、タレント活動もしながらプロ雀士としても戦うという異色で多忙な中田は、今シリーズからMリーガーとしてプレー。出場する試合は毎回注目されてきたが、試合前日まで1度も勝利がなく、1着から順に0・1・7・2と、10試合で連対もわずかに1回とトッププロが集まるMリーグの壁に強烈に跳ね返されていた。
それでも今回の試合では、引くべきところかしっかりと引き、行くと決めたリーチは3回とも成功しアガリに結びつく好展開。ラス前にテンパイ料でトップ目に浮上するなど展開にも恵まれると、オーラスも僅差のまま流局。ぎりぎりで逃げ切り、ついに初トップをもぎ取った。
勝利の瞬間、アップになった中田の表情は、一瞬何かをこらえるようにも見えたが涙はなし。また勝利者インタビューでは、本人とともにこの時を待っていたファンに向けて「大変お待たせしました!」と終始笑顔で勝利報告した。
その中田だが、試合後の会場でふと目尻に手を当てるシーンを、カメラマンがしっかりと捉えると、カメラ目線でニコリ。少し恥ずかしそうな様子もあり、素顔の中田が見られる瞬間となった。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)