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【映像】まさか!?藤井竜王・名人、ウッカリの一手(14分10秒頃~)

 日本全国を8つのブロックに分けた団体戦で行われる「ABEMA地域対抗戦 inspired by 羽生善治」で、チーム中部の出場登録棋士に選ばれた藤井聡太竜王・名人(王位、叡王、王座、棋王、王将、棋聖、21)が名古屋市内での「地域会」パート2に参加した。師匠でチーム監督の杉本昌隆八段(55)とのエキシビションマッチでは、子どもたちの熱視線を前にまさかのウッカリが出て敗戦!?リラックスモードの藤井竜王・名人の笑顔も話題を呼んだ。

【映像】まさか!?藤井竜王・名人、ウッカリの一手(14分10秒頃~)

 将棋を通した地域活性化を目指し、日本将棋連盟の羽生善治会長(53)が立案した新棋戦のABEMA地域対抗戦。藤井竜王・名人は地元の愛知県瀬戸市を背負ってチーム中部にエントリーし、師匠の杉本監督から出場登録棋士に選出された。メンバーは両名のほか、愛知県一宮市生まれの豊島将之九段(33)、静岡県出身の八代弥七段(29)、富山県富山市出身の服部慎一郎六段(24)と強豪が名を連ねており、早くも優勝候補と目されている。

 名古屋市内で開いた地域会パート2には、杉本監督と藤井竜王・名人の師弟コンビが参加。河村たかし名古屋市長を表敬訪問し、日本一を目指すチームへの強力な応援を受けた。さらに地元からの応援パワーを得るために向かったのは、市内の将棋バー。週末の日中は子どもたちが将棋を楽しめる場所にもなっており、この日も店内には大勢のちびっこ棋士が詰めかけていた。

 藤井竜王・名人と杉本監督は、子どもたちを前にエキシビションマッチを開催。憧れのスーパースターを前に、子どもたちは目をキラキラと輝かせて熱視線を送っていた。師弟対決の戦型は三間飛車に。かぶりつきで盤上を見つめる子どもたちから「よくそんな手が出る…」との声が漏れると、杉本監督は「感心してもらえたから、それだけでも良かった」と嬉しそうに微笑んだ。子どもたちの声に気分を良くした杉本八段は、対局中にも関わらず「そんなに良い手だったかな、この歩って!?」と愛弟子に問いかける場面も。しかし、藤井竜王・名人は「いや、そうでもないですね(笑)」と“塩対応”を見せ、周囲の爆笑を誘っていた。

 藤井竜王・名人が優勢で進めていた対局だったが、終盤にまさかの“ウッカリ”が出て「あっ!あっ!あっ!」。焦る弟子に杉本監督は「そうなの!?そうなの!?」とミスを見逃さずにとがめて逆転勝利を飾った。「ここで監督の強さを見せつけてもしょうがないんだけど~」との言葉とは裏腹に、杉本監督の表情は緩みっぱなし。珍しくポカをした藤井竜王・名人は悔しそうに苦笑いを浮かべざるを得ない様子だった。

 地元・名古屋で大会PRとチームに応援パワーをもらうミッションを果たした藤井竜王・名人は、「中部チームということで、地元の方に応援していただけると感じてとても心強かったです」と満足気。「地元の方々からパワーを頂いたので、地域対抗戦の対局でお返しできるように頑張りたいなと思います」と闘志を燃やしていた。

◆ABEMA地域対抗戦 inspired by 羽生善治 全国を8ブロックに分けた「地域チーム」によって競う団体戦。試合には監督とチームから選ばれた出場登録棋士の4人の計5人が参加可能。試合は5本先取の九番勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールール。試合は1試合以上出場する「先発棋士」と、チームが3敗してから途中交代できる「控え棋士」に分かれ、勝った棋士は次局にも出場する。先発棋士は1人目から順に3人目まで出場し、また1人目に戻る。途中交代し試合を離れた棋士の再出場は不可。大会は2つの予選リーグに4チームずつ分かれ、変則トーナメントで2勝すると本戦進出。ベスト4となる本戦は通常のトーナメント戦。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

【映像】まさか!?藤井竜王・名人、ウッカリの一手(14分10秒頃~)
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【映像】大須商店街に訪問したチーム中部の「地域会」パート1
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