ようやく調子を上げてきた期待の後輩に、先輩は“一片の悔いなし”か?プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2023-24」1月30日、第1試合でセガサミーフェニックス・醍醐大(最高位戦)が我慢の展開から逆転勝利を決めて、個人3勝目。チームはリーグ最下位と苦しむものの、大逆襲のきっかけとなりそうな勝利に、昨期までプレーしていた近藤誠一監督(最高位戦)も喜びとともに、天に拳を突き上げた。
近藤監督は体調不良を理由に昨シーズン限りで選手を勇退。その後釜として、ドラフト指名したのが醍醐だった。ところが醍醐は開幕から不振が続き、ようやく初トップが取れたのは開幕から3カ月近く経過した、デビュー11戦目の12月5日。ベテランながら華やかな活躍をした近藤の後を継ぐプレッシャーも大きかったようだ。
その後は徐々に“らしさ”も出してきた醍醐は、この日の試合も我慢が続く苦しい展開。とはいえMリーグ以外の試合でも実績・経験十分なトップ雀士は、慌てることなくじっくりと逆転のきっかけを探ると、2万5700点持ちの3着目だった南2局1本場では、鳴きを駆使しながら満貫8000点(+300点、供託1000点)のツモアガリを決めて、一気に首位浮上した。
期待に応える後輩の活躍に、控室にいた近藤監督は思い切り拳を天に突き上げるポーズ。漫画「北斗の拳」の主要キャラクターであるラオウの名シーンを彷彿とさせた。またチームメイトの魚谷侑未(連盟)は「やったー!ありがとー!」、茅森早香(最高位戦)は「ナイスー」と黄色い声援で大喜び。勝利後、戻ってきた醍醐にも大きな声で祝福の声が飛び、優勝したかのような盛り上がりだった。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)