立て続けに訪れる真っ赤な牌が、男の情熱を表すようだった。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2023-24」2月8日の第1試合はセガサミーフェニックス・醍醐大（最高位戦）がトップを獲得。試合後はまだ可能性が残るセミファイナル進出に向け健闘を誓った。
この試合は東家からU-NEXT Pirates・瑞原明奈（最高位戦）、EX風林火山・勝又健志（連盟）、醍醐、TEAM雷電・瀬戸熊直樹（連盟）の並びで開始。醍醐は東2局、勝又から白・赤・ドラ3の満貫をロン。これで一人抜け出すと、たくみなダマテンと仕掛けを活かし攻め続ける。
東4局、そして南1局と、立て続けに赤をツモってライバル圧倒。実況の日吉辰哉（連盟）も「2局連続赤ですよ！」と驚愕。「醍醐に追い風が吹いてますね！」と解説の石橋伸洋（最高位戦）に水を向けると、デジタル雀士として有名な石橋も「順調すぎるでしょ！」と脱帽だ。視聴者からも「ディエゴやってる！」「でいご！」「ノリノリ醍醐」「ディエゴ無双継続」とエールが殺到した。
圧巻だったのは南4局1本場。4巡でタンヤオ・平和・一盃口・赤をテンパイすると、これがすぐに瑞原から出てロン。8000点（＋300点）で試合を締め、＋78.2の大トップを獲得した。日吉は「醍醐、大仕事！」と絶叫、石橋もまた「大きいトップ！」と激賞した。
勝利者インタビューで醍醐は「めちゃくちゃ手が入って軽い手が多くて（ライバルから）リーチが入って戦わなきゃ！ということもなく、ツイてましたね」と謙虚にこの大トップを振り返った。また、連続で赤を引き、高くなったアガリについては「なんかよくわかんないけど、赤来てくれましたね、最後に」と照れ笑い。チームは最下位、ポストシーズンへの道のりはまだまだ険しい。それでも醍醐は「ずっとギリギリの戦いが続いていますけど、最後までレギュラーシーズン突破、ファイナル進出は諦めないで頑張ります！」と宣言、今期4度目の決めポーズもしっかりカメラへ収まった。
試合のスタッツはアガリ6回にリーチはなしと、非常に珍しい形となった。これについて石橋は「（滅多に）ないっすね！始まる前に醍醐は『リーチが成功するかどうかがキーポイント』といっていたんですが、リーチ自体がない！」と驚いていた。
「ギリギリの戦い」が続くなかで価値ある大トップ。近藤誠一（最高位戦）の後を継ぐオールドルーキーが開花し、大逆転セミファイナルの道をこじあけようとしている。
【第1試合結果】
1着 セガサミーフェニックス・醍醐大（最高位戦）5万8200点／＋78.2
2着 TEAM雷電・瀬戸熊直樹（連盟）2万1500点／＋1.5
3着 EX風林火山・勝又健志（連盟）1万5000点／▲25.0
4着 U-NEXT Pirates・瑞原明奈（最高位戦）5300点／▲54.7
※連盟＝日本プロ麻雀連盟、最高位戦＝最高位戦日本プロ麻雀協会、協会＝日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合（全216試合）を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合（全30試合）を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ（16試合）に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
（ABEMA／麻雀チャンネルより）
