いつも通りに打つことが、一番強い。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2023-24」2月8日の第2試合はEX風林火山・二階堂瑠美(連盟)がトップを獲得。レギュラーシーズン突破のボーダー争いで苦戦が続くものの、打ち方は変えず大物手を成就させた。チーム13戦ぶりの白星はまさに光明だ。
【映像】なんなの、これー!二階堂瑠美、トンデモ配牌で感情むき出し
試合は起家からセガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)、U-NEXT Pirates・小林剛(麻将連合)、TEAM雷電・黒沢咲(連盟)、瑠美の並びでスタート。瑠美は東2局、白・赤・ドラ2の8000点をゲット。三面張より場況の良いドラ筋の亜リャンメンを選び、これが見事正解という技ありの結果にファンは「来たあルミさん!!」「瑠美ナイスー」「瑠美キレあるぞ」「うますぎぃ!」と沸いた。
東3局1本場はダマテンで平和・一盃口・赤2・ドラ2という大物手を魚谷からロン。1万2000点(+300点)を加点しダントツ状態に。「リーチ手順を残したら、たまたまうまくいった」と語ったこのアガリは、まさにメンゼン重視で戦う瑠美らしい大物手だった。東4局1本場は小林との2軒リーチを制して親満貫ゲット。その後もダマテンと仕掛けを駆使し、瑠美らしい自由な麻雀で大トップを手に入れた。
チームにとって13戦ぶりのトップ。久しぶりの勝利者インタビューで瑠美は「泥の中をみんな歩いているようなところだったんですけど、なんとかうれしい結果になって良かったですね」と、ここまでの苦戦を独特の表現で語った。さらに「チームとして12月、1月というのが厳しくて。勝負にも参加させてもらえないというのが結構多かった。最近は2着が取れたりとか、展開が変わってきたので『そろそろトップ取れるかもね』というところでのトップだったので、良かったです」と、チーム浮上の手応えを感じていた上での結果にホッと一息。
残り試合は24。瑠美はこれについて「まだ慌てるには早いというのがみんなの共通認識。今週しのいだところで、結局自分たちのポイントはたくさん稼がないといけない。そこは変わっていないので、やることは変わらない」と、あくまでこれまで通りの戦い方で挑むことを強調した。最後はファンの思いに寄り添い「今期から見始めた人は今の状況が結構絶望的で、焦っちゃったりしている人もいると思うんですけど、まだまだこれから変わると思いますので、現状あと一歩ですけど、引き続き応援していただけたらと思います!」とメッセージを送った。
酸いも甘いも知るベテラン女流がムードを変えた一勝。頼れる“お姉ちゃん”にファンからは「全然絶望じゃねえやい」「ルミちゃん応援してるよ」「すきや〜ルミさん!」と改めてエールが多数送られていた。
【第2試合結果】
1着 EX風林火山・二階堂瑠美(連盟)5万8200点/+78.2
2着 TEAM雷電・黒沢咲(連盟)2万8600点/+8.6
3着 U-NEXT Pirates・小林剛(麻将連合)2万8200点/▲11.8
4着 セガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)-1万5000万点/▲75.0
【2月8日終了時点での成績】
1位 KADOKAWAサクラナイツ +497.5(68/96)
2位 U-NEXT Pirates +363.7(72/96)
3位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +275.1(68/96)
4位 赤坂ドリブンズ +260.5(70/96)
5位 渋谷ABEMAS +71.4(70/96)
6位 TEAM雷電 ▲236.7(72/96)
7位 EX風林火山 ▲266.9(72/96)
8位 BEAST Japanext ▲439.9(70/96)
9位 セガサミーフェニックス ▲524.7(70/96)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)