ごめんあそばせ、それは当たりなの。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2023-24」2月8日の第2試合。TEAM雷電・黒沢咲(連盟)がダマテンで親満貫を決め、その迫力に視聴者も騒然となった。
東3局、親の黒沢は中盤、カン六万とカン7筒のイーシャンテンにこぎつけた。タンヤオに一盃口、さらにドラ6筒と赤があり、テンパイできれば勝負手だ。ファンからは「お嬢、鳴くか?」「これは鳴きたいなあ」との声も上がるも、ようやくカン六万を引いてテンパイ。ここで黒沢は穏やかに安全牌の北を置いてダマテンとした。
このままでも親満貫。静かに入ったこのダマテンに実況の日吉辰哉(連盟)は「うわー!」と大声を上げ、解説の石橋伸洋(最高位戦)はすぐさま「7筒は!?」とその所在を探る。日吉は「あるよ!魚谷!」とセガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)の手に浮いている7筒を指摘した。
魚谷は九万を引くと、すでに9筒を切っていることもあり、ここでドラのくっつきを諦め7筒に手をかけた。黒沢にとっては絶好、そして魚谷にとっては悪夢となるタンヤオ・一盃口・赤・ドラの1万2000点が決まると、日吉は「うわー!こんなタイミングの1万2000あるかよー!」と絶叫。ファンからは「えぐい…」「うわあ」「やみぃ」「タイミングびったしすぎるw」「すごいダマテン」「迫力ありすぎ」と、このアガリに圧倒された声が次々に上がった。魚谷はすぐに「はい」と返事をして、点棒を支払ったものの、その表情は呆然とするばかり。
対戦者が表情を失った“闇セレブ”の一撃。恐怖のダマテンが見る者に戦慄を与えた強烈なシーンだった。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)