将棋の藤井聡太竜王・名人(王位、叡王、王座、棋王、王将、棋聖、21)が2月10日、第17回朝日杯将棋オープン戦本戦トーナメント準決勝で糸谷哲郎八段(35)に99手で勝利した。藤井竜王・名人は、午後2時15分から予定されている決勝戦で永瀬拓矢九段(31)対 西田拓也五段(32)戦の勝者と最多タイとなる5度目の優勝をかけて戦う。
八冠の一角・王将防衛3連覇達成から中1日、ハードスケジュールをこなす絶対王者が堂々の決勝進出を決めた。注目の準決勝は後手の糸谷八段が雁木模様、先手の藤井竜王・名人が早繰り銀の作戦を選んだ。序盤から早いペースで進行し、乱戦へ。互いの主張をぶつけ合う激しい展開となった。
先にペースを握ったのは糸谷八段。変幻自在の指し回しで絶対王者へ攻めかかったが、藤井竜王・名人も技を駆使して対抗。藤井竜王・名人は2枚の竜で後手陣にプレッシャーをかけ流れを引き戻すと、瞬く間に敵陣を攻略。糸谷八段の猛攻を振り切り、勝利を手にした。
この結果、藤井竜王・名人が決勝戦へ進出。午後2時15分から予定されている決勝戦で、永瀬九段VS西田五段の勝者と激突する。前年覇者の藤井竜王・名人が勝利した場合、羽生善治九段(53)が保持する最多5回の優勝記録に並ぶことになる。激戦必至の決勝戦にも注目したい。
◆朝日杯将棋オープン戦 持ち時間40分の早指し棋戦。一次予選、二次予選を勝ち抜いた棋士が、シード棋士を含めた計16人で本戦トーナメントを戦う。参加は全棋士、アマチュア10人、女流棋士3人で優勝賞金は750万円。前年の第16回優勝者は藤井聡太竜王・名人。
(ABEMA/将棋チャンネルより)