将棋の第17回朝日杯将棋オープン戦本戦トーナメント準決勝が2月10日に行われ、永瀬拓矢九段(31)が西田拓也五段(32)に219手で勝利した。午後から予定されている決勝戦では、藤井聡太竜王・名人(王位、叡王、王座、棋王、王将、棋聖、21)と初優勝をかけて戦う。
永瀬九段が超手数の死闘を制した。西田五段との準決勝は対抗形の将棋に。後手四間飛車に対し、永瀬九段は堅く4枚の穴熊に組んで対抗した。堅陣を活かし攻勢に出た永瀬九段に対し、西田五段も陣形を厚く引き締め対抗。一進一退の攻防戦が繰り広げられる中、西田五段は入玉を目指す戦いへと展開。持将棋模様へと発展した。
西田五段は根性の粘りを見せたものの、大駒はすべて永瀬九段の元に。点数勝負では西田五段が足りず、投了を告げた。永瀬九段は“負けない将棋”を体現する形で勝利。決勝戦へ駒を進めた。
初優勝をかけて挑む決勝戦では、長年の研究パートナーで前期の王座戦五番勝負でも大熱戦を繰り広げた藤井竜王・名人と対戦する。
◆朝日杯将棋オープン戦 持ち時間40分の早指し棋戦。一次予選、二次予選を勝ち抜いた棋士が、シード棋士を含めた計16人で本戦トーナメントを戦う。参加は全棋士、アマチュア10人、女流棋士3人で優勝賞金は750万円。前年の第16回優勝者は藤井聡太竜王・名人。
(ABEMA/将棋チャンネルより)