【写真・画像】 1枚目
【映像】菅井八段が勝利した瞬間

 将棋の竜王戦1組・出場者決定戦(5位)が2月14日に行われ、菅井竜也八段(31)が永瀬拓矢九段(31)に171手で勝利した。同世代の強敵を破った菅井八段は、次戦で斎藤慎太郎八段(30)と対戦する。永瀬九段は2組降級が決まった。

【映像】菅井八段が勝利を飾った瞬間

 王将戦七番勝負敗退から中5日、菅井八段が再出発を白星で飾った。振り駒で菅井八段の先手となると、戦型は中飛車へ。相穴熊のじっくりした戦いへと展開した。永瀬九段の駒得VS菅井八段の厚みという構図から、激しいねじり合いへ。互いに意地と意地をぶつけ合うような、激戦が繰り広げられた。最後は菅井八段が後手玉の頭に銀を打ち付けて勝負あり。菅井八段が大熱戦を制した。

 ABEMAでテキスト解説を務めた村田顕弘六段(37)は、「はがし合った後も押したり引いたりの攻防がずっと続いたとても面白い将棋でした」と総括した。さらに「本局で一番カギを握った駒」として挙げたのは、菅井八段が中盤で自に据えた桂馬。「寄せる拠点にもなり、最後は飛車を渡しても詰まない役割を果たしました。本局のMVPでしょう」とその“活躍”ぶりを称えた。

 8日に幕を閉じた王将戦七番勝負で藤井聡太王将(竜王、名人、王位、叡王、王座、棋王、棋聖、20)を相手に0勝4敗で敗退した菅井八段だったが、休む間もなく臨んだ本局で掴んだ大きな1勝。さらに、今後も重要対局が予定されている。21日には、2期連続の挑戦を目指す叡王戦本戦トーナメント2回戦が行われるほか、29日には順位戦A級最終9回戦が控える。名人挑戦者を決める順位戦A級では現在5勝3敗で2位タイの位置。9回戦では、6勝2敗で首位に立つ豊島将之九段(33)との直接対決となっており、勝てばプレーオフへ持ち込むことができる。再出発の本局を白星で飾った菅井八段の戦いに、今後も期待は高まるばかりだ。

(ABEMA/将棋チャンネルより)

【映像】菅井八段が勝利した瞬間
【映像】菅井八段が勝利した瞬間
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