他の選手から“魔王”と恐れられる男が、突然「あんがー」と謎の雄叫びをあげたとなれば、周囲は大爆笑だ。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2023-24」2月15日の第1試合で、KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)が逃げ切りで今期5勝目。個人成績もプラスに転じる価値ある勝利を手にした。試合後は恒例のインタビューを受けていたが、ここで衝撃の事実を伝えられると、聞き慣れないフレーズで叫び、大きな笑いを生む一幕があった。
佐々木といえば先日、所属団体である日本プロ麻雀連盟の最高峰タイトル「鳳凰位」を、自身3度目となる獲得。攻めると決めたら卓上を焼き尽くすとばかりに攻め、守るとなれば瞬時の見切りでサッと引くという、決断の早さと高打点が魅力のトップ雀士だ。試合中は淡々と、かつスピーディに打牌を進めるが、卓を離れたところではおやじギャグを飛ばすなど、コミカルな面も持っている。
試合は佐々木の試合巧者ぶりが光る展開で、オーラスにはU-NEXT Pirates・瑞原明奈(最高位戦)が倍満をツモる中で、しぶとく逃げ切りでトップに。試合前までマイナスだった個人成績をプラスに戻すこととなり、上機嫌でインタビューが行われるスペースに歩いてきた。
いくつかのシーンを振り返った後、リポーターの松本圭世から問われた東4局1本場のシーンで、例の雄叫びが待っていた。対子が多い配牌からまず中を鳴くと、その後も仕掛けを入れて順調にペン7索でテンパイした。ところがTEAM雷電・本田朋広(連盟)から追撃のリーチ。宣言牌が8筒だったところ、佐々木は一発を消し、かつ対々和に変化できることから、これをポンして9索単騎とした。
ただ結果としてはこれが裏目に。自分がツモるはずだった牌が横に流れると、それはついさっきまでアガリ牌だった7索。鳴かなければツモアガリで本田のリーチをかわせていたところ、後に引いてきた3筒で放銃してしまった。この事実を松本から伝えられると、佐々木はすぐさま大きな声で「あんがー!」。そのボリュームとフレーズに、先にインタビューを終えていた瑞原が「あっはっは!」と爆笑すると、佐々木は「笑いすぎだ」とニヤリ。鳴いたために起きた放銃には「いや鳴いちゃいますよ、対々和だもの。まあいいや、トップ取れたんで」と、笑顔で切り替えていた。
突然の「あんがー!」は、ファンにとってもインパクト抜群。「おもしろいww」「大爆笑」「すごい声が出たw」「あきな笑い過ぎw」と多くのコメントが寄せられていた。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)