師匠、私は強くなりました!プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2023-24」2月19日の第2試合はセガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)がアマチュア時代の師匠であったU-NEXT Pirates・鈴木優(最高位戦)をラスにしてのトップ。チームはセミファイナル進出ボーダーへ100を切り、試合後は自ら拍手をして喜んだ。
試合は起家からKONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり(連盟)、鈴木優、KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎(連盟)、魚谷の並びでスタート。第1試合では茅森早香(最高位戦)が惜しい2着で終えており、エースがこの日のプラスを目指し登板した。
魚谷は東1局1本場、鈴木優から5200点(+300点)のアガリ。その後は小刻みに失点が続くも、南1局1本場にリーチ・ツモ・平和・赤・裏ドラの8000点(+300点、供託1000点)をアガってトップ目に立った。今期は要所で手が入らず、ライバル3者に押されてしまう展開が目立っていた魚谷。それから一転、13日に昨年12月11日以来のトップを飾った際は、リーチ棒19本が飛び交う乱打戦を制しており、その好調を示すようなアガリだった。
南2局2本場、親の鈴木優が早いリーチをかけてきた。ここで魚谷はカン8筒のテンパイで追いつき、これを鈴木優からロン。一盃口・赤・ドラ2の8000点(+600点)という決定打が飛び出した。師匠に追いつき、追い越す強さ。ファンは「すごい!!」「お見事」「うまいねえ」と次々に賛辞を寄せ、実況の日吉辰哉(連盟)は「フェニックスの楽屋から聞いたこともないような大きな歓声上がりましたね!」と現場の様子を伝えていた。“師匠キラー”を発揮し、リードを広げた魚谷。そのまま逃げ切って値千金の個人7勝目。一時マイナス600ポイント近辺まで沈んでいたチームは、7位に浮上した。その苦境を見続けてきた解説の土田浩翔(最高位戦)は「甦ったね!」と絶賛だ。
勝利者インタビューでは「やりました!良かったです」と笑顔。7位に浮上したことが伝えられると「おお!」とキラキラの目で拍手した。ボーダーとの差は82.3ポイントとなったことにはさらに声を上げ「もうちょっとですね!」と手応えを感じたようだった。「残り10ゲームの段階で100ポイント差以内にいたい」と展望を語り「良い感じになって来たような雰囲気もあるので、この勢いでチームのみんなで頑張りたいと思います!」と力強くファンへ健闘を誓った。
かつてのMVPが華麗に復活。勝ち方を知るレジェンド雀士・近藤誠一(最高位戦)率いるチームが本領発揮となれば、ポストシーズン争いはさらに激化、目が離せない展開が続くはずだ。
【第2試合結果】
1着 セガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)4万1400点/+61.4
2着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり(連盟)2万9100点/+9.1
3着 U-NEXT Pirates・鈴木優(最高位戦)2万7300点/▲12.7
4着 KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎(連盟)2200点/▲57.8
【2月19日終了時点での成績】
1位 U-NEXT Pirates +432.4(76/96)
2位 KADOKAWAサクラナイツ +431.4(76/96)
3位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +199.9(76/96)
4位 赤坂ドリブンズ +175.7(74/96)
5位 渋谷ABEMAS +136.0(76/96)
6位 TEAM雷電 ▲250.8(76/96)
7位 セガサミーフェニックス ▲333.1(76/96)
8位 EX風林火山 ▲342.2(76/96)
9位 BEAST Japanext ▲449.3(74/96)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)