やっと戻って来た美人雀士のスマイルが、チームの大きな活力になる。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2023-24」2月22日の第1試合はセガサミーフェニックス・東城りお(連盟)が約3週間ぶりの登板でトップを獲得。練習不足を懸念しながらも、卓に付けばエンジン全開。6回のアガリでライバルを圧倒した。
この試合は東家からKADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾(協会)、東城、BEAST Japanext・猿川真寿(連盟)、TEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟)の並びで開始。東城は東1局、リーチのみの1300点で先制に成功。いつも通りまっすぐアガリへ向かう攻撃的なフォームに、ファンの期待も高まった。大物手のチャンスは東3局、ソウズの一盃口が完成した1・4・7筒待ちのリーチ。これを高目の4筒でツモり、リーチ・ツモ・タンヤオ・平和・一盃口・赤の1万2000点が完成。ファンからは「決まった!!」「やりおった!」「リオ復帰!!」「ないすー!!!」と大声援が上がった。
その後も積極的にリーチ攻勢を続け、2着目で迎えた南3局2本場、ドラの3索待ちの七対子をリーチ。堀が役満・ツモリ四暗刻テンパイで追っかけてきたが、それを退けてツモ。リーチ・ツモ・七対子・ドラ2の1万2000点(+300点)を得て大量リードだ。南4局も自らアガってゲームセット、復帰戦を快勝で飾った。
約3週間ぶりの登板、不安はあった。試合後に東城は「インフルエンザに2回なっちゃって、家からも出ることができなくて。ネット麻雀が何回か打てたくらいで、一発本番というか体調不良で(練習を)何もしていない中で、急にMリーグの試合にドンと出るという形だったんで『大丈夫かな、ミスしないかな、待ちとかわかんなくならないかな』とか、始まる前はふわふわしていたんですが、卓に入ったらしっかりスイッチが入った」と一息に語った。
チームは一時の絶不調を乗り越え、上位を見据える。その流れに自分も乗ろうと必死に戦った東城は「『今日は全部ぶつけて、全部ツモアガりに行くぞ!』というくらいのつもりでスタートから考えていたので、見事にハマりましたね!」と笑顔を見せた。また東城は「1カ月の間に(インフルエンザに)2回もなっているんで、ほぼ休んでいたんですよ。その間にチームメイトが支えてくれて、調子をどんどん上げてくれた」と感謝しきりだ。
「久々の試合で不安のなか、いろんな人にそろそろ試合に出てくださいってたくさん応援をいただいていて、次登板する時は自分が出せる全力を出して、トップを取りに行こうと決めていました」とファンへ思いを伝えると、ファンからは「突き抜けろ!」「俺はずっと信じてたぞ」「フェニおめでとうー!!」と激励の声が飛んだ。セミファイナル進出へ、必要不可欠だった元気印が復活。今後もボーダー上の戦いは続くが、東城のまっすぐな攻撃麻雀がチームを盛り立てる。
【第1試合結果】
1着 セガサミーフェニックス・東城りお(連盟)4万6700点/+66.7
2着 BEAST Japanext・猿川真寿(連盟)3万1100点/+11.1
3着 TEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟)2万2300点/▲17.7
4着 KADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾(協会)-100点/▲60.1
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)