【セリエA】ラツィオ 1-2 ボローニャ(日本時間2月18日/スタディオ・オリンピコ)
鎌田大地を含めて、ラツィオの選手全員が騙された。ピッチ中央でボールを持ったボローニャのFWジョシュア・ザークツィーが、ノールックで進行方向とは真逆の斜めへスルーパス。その折り返しを自ら決め切る仰天プレーには、解説者も「うわ、そっち!」と驚愕し、SNSでも話題沸騰だ。
セリエA第25節のラツィオ対ボローニャ戦、1-1で迎えた78分にアウェーチームがスーパープレーで決勝点を挙げた。ピッチ中央でボールを持ったボローニャのFWザークツィーは、左サイドからのパスを受けて右方向へとターン。右サイドではフリーで待ち受ける仲間が手を挙げてボールを要求していたが、オランダ人アタッカーが選択したのは真逆へのパスだった。
後方からは鎌田がプレスを仕掛け、前方にも2人のラツィオDFがいる中で、ザークツィーはノールックで鋭いパスを左斜め前方へ。抜け出した左SBのヴィクトル・クリスティアンセンがマイナス方向へ折り返すクロスを送ると、そこに猛然と走り込んできたのがザークツィー。ダイレクトで強烈なボレーシュートを叩き込んだ。
鎌田が迫り来る中で出したパスの瞬間、解説も思わず「うわ、そっち!」と興奮していたが、その場にいたラツィオDFは全員、逆を突かれた様子。さらには、折り返しに動いたザークツィーを誰一人つかまえることができないまま、ゴールを許してしまった。
このスーパーゴールは、セリエA公式インスタグラムでも「Easy pass? No thanks」のタイトルで紹介されて拡散。各国のサッカーファンからは、「驚くべき選手だ」「ワオ!」「ただただ素晴らしい」「ああ、なんてうまいんだ」「ラツィオを完全に振り回した」と称賛のコメントが寄せられた。
2019年にバイエルンでプロデビューしたザークツィーは、2022年にボローニャへ移籍。完全に主力となった今季は24試合出場で9ゴール・4アシストという数字以上のインパクトを放っており、今夏の移籍市場ではミラン、ユベントス、バルセロナ、アーセナル、チェルシー、マンチェスター・ユナテッドなどが注視していると報じられるなど、大注目の22歳CFだ。
一方、鎌田は直前の77分に途中交代で出場し、いきなり失点に遭遇してしまうという不運。チームも先制しながらザークツィーに決勝弾を食らってホームで敗戦を喫している。
(ABEMA de DAZN/セリエA)