戦う度に頼もしさを増す赤坂の母が、この日も躍動した。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2023-24」2月23日の第1試合は赤坂ドリブンズ・浅見真紀(最高位戦)がトップを獲得。高打点の手はなかったが、要所で効果的なアガリを決め逃げ切った。
この試合は東家からU-NEXT Pirates・瑞原明奈(最高位戦)、KONAMI麻雀格闘倶楽部・伊達朱里紗(連盟)、浅見、EX風林火山・勝又健志(連盟)の並びで開始した。浅見は東3局1本場、瑞原から2000点(+300点、供託1000点)をアガりこの日最初の加点。続く東3局2本場、ダブ東が暗刻のチャンスで仕掛けて前進。勝又、伊達とぶつかり合うも、勝又からロン。ダブ東・赤の5800点(+600点)を手に入れて、頭一つ抜け出した。
その後もリーチ攻勢で小刻みに加点。ライバルの攻めには丁寧に対応、落ち着いた打ち回しを見せた。南3局1本場は親リーチでツモアガリ。リーチ・ツモで3000点(+300点、供託1000点)のアガりながら、瑞原、勝又の勝負手を封じた価値あるアガリとなった。オーラスをトップ目で迎え、ここも自らアガって幕を引いた浅見。これで今期5勝目、個人成績は+122.8と3ケタへ乗せた。
勝利者インタビューでは「僅差のトップ目で、じわじわと局が進んでいたので、ホッとしたというのが第一感です」とまず素直な感想を述べた。決め手のアガリについては南3局1本場を挙げ「自分が放銃していると、逆連対となっていた可能性もある。アガれて良かったなと思います」と安堵の笑みを浮かべた。レギュラーシーズンは首位で突破も狙えるが、浅見は「優勝が目標なので!」とゴールをはっきり口にして、さらに「一つ一つの試合でトップを目指して、なるべくたくさんのポイントを持って帰れるように頑張るというのが今年の目標」と前向きかつ冷静に展望を語った。
個人成績は急上昇、MVP争いに食い込む可能性もある。これについて浅見は「恐縮です」照れ笑い。チームメイトの渡辺太(最高位戦)、鈴木たろう(最高位戦)、そして園田賢(最高位戦)の名を挙げ「太もたろうも園田もみんなMVP狙っているので、新人の私はあんまり前に出られないなと思いながら、ちょっと様子見て」と謙虚に語った。
シーズン中盤まで苦しんだ新人も、今ではMVPを狙える位置に付けた。3人の男性選手をまとめるムードメーカーが、個人成績の数字でも引っ張り、首位通過を目指す。頼れる母の活躍にファンからは「マッキーナトップ!」「浅見トップおめでとう!」「仕事できる人やな」「ほんとこのメンツで勝てたのは凄いです」とエールが寄せられていた。
【第1試合結果】
1着 赤坂ドリブンズ・浅見真紀(最高位戦)3万8800点/+58.8
2着 U-NEXT Pirates・瑞原明奈(最高位戦)3万1600点/+11.6
3着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・伊達朱里紗(連盟)2万9000点/▲11.0
4着 EX風林火山・勝又健志(連盟)600点/▲59.4
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)