将棋の藤井聡太棋王(竜王、名人、王位、叡王、王座、王将、棋聖、21)に伊藤匠七段(21)が挑む第49期棋王戦コナミグループ杯五番勝負第2局が2月24日、石川県金沢市の「北國新聞会館」で行われている。持将棋となった第1局から約3週間。伊藤七段の先手で始まった本局の戦型は、「角換わり」の出だしとなった。
初防衛を狙う藤井棋王に、初タイトルを目指す伊藤七段が挑戦する注目の同学年対決。ともに「1分け」で迎えた第2局は、どちらがシリーズ初白星を手にするか大注目を集めている。金沢市の「北國新聞会館」を舞台に行われている本局は、伊藤七段の先手で「角換わり」の出だしとなった。
両者ともに得意の戦型とあり、用意の作戦か、ハイペースで指し進められ盤上は早々に終盤戦に突入。昼食休憩を前に手番の藤井棋王が手を止め、60分以上の長考に沈んでいる。ABEMAの中継に出演した藤井猛九段(53)は、変化手順のひとつとして「(第1局の)持将棋に引き続き、千日手になる可能性が出てきた」と指摘。しかし、藤井棋王が持ち時間を消費していることから「そんなに簡単に行かず、それを回避する手順を自分で見つけてしまったのかな。伊藤七段は実はこれも想定内で、千日手にならない手順も持ってきているのかもしれない」と頭を悩ませていた。
本格的な戦いが始まる午後からは、どのような進行となるのか。今後の展開から目が離せない。持ち時間は各4時間。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
【昼食の注文】
藤井聡太棋王・伊藤匠七段 加賀懐石弁当
【昼食休憩時の残り持ち時間】
▲伊藤匠七段 3時間35分(消費25分)
△藤井聡太棋王 2時間9分(消費1時間51分)
(ABEMA/将棋チャンネルより)