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【映像】提供された盤駒への思いを口にする藤井棋王

 将棋藤井聡太棋王(竜王、名人、王位、叡王、王座、王将、棋聖、21)に伊藤匠七段(21)が挑む第49期棋王戦コナミグループ杯五番勝負第2局が2月24日、石川県金沢市の「北國新聞会館」で行われている。本局では、能登半島地震で自宅が倒壊した塩井一仁さんが保有する盤駒を使用。震災を経て奇跡的に無傷で発見された駒を使用することを受け、藤井棋王は「大変な状況の中での提供に感謝しています」と話した。

【映像】提供された盤駒への思いを口にする藤井棋王

 本局では、愛将家の塩井さんが所有する盤駒が使用されている。金沢で行われる棋王戦では例年盤と駒を提供しており、本局で立会人を務める久保利明九段(48)も対局者として使用したという。今年1月1日に起こった能登半島地震で自宅が倒壊。家族を亡くす大きな悲しみの中、倒れた家屋から盤と駒が無傷の状態で発見された。

 対局前日に行われた検分に参加した塩井さんは、柘植の盛り上げ駒2組について対局者へ説明。本局では、塩井さんの推薦でこれまでにタイトル戦で使われていなかった「清定書」の駒が使われることなった。塩井さんは「清定書は若干特徴のある書体で歩の最終画が伸びてるものですが、自分が最初に探し出した4組の中にこの駒があったので提供させていただいた。自宅が倒壊し私が今まで積み上げてきたものはゼロになった。また一からスタートしたいという意味でこちらの駒を希望しました」と話した。

 藤井棋王は「大変な状況の中でも変わらず盤駒を提供していただいたことに感謝しています」とし、「しっかり良い将棋にしたいなと思います」と意気込みを語っていた。
ABEMA/将棋チャンネルより)

【映像】提供された盤駒への思いを口にする藤井棋王
【映像】提供された盤駒への思いを口にする藤井棋王
【映像】第49期 棋王戦コナミグループ杯 五番勝負 第2局 藤井聡太棋王 対 伊藤匠七段
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