在米日本大使館、テイラー・スウィフトについて異例声明 その裏に隠された戦略とは「日米関係の深さを表すきっかけに」「政治的なメッセージも」 ABEMA的ニュースショー千原ジュニア,田中萌,テイラー・スウィフト 2024/02/27 12:00 拡大する 在米日本大使館が公式Xで歌手のテイラー・スウィフトについて投稿し、反響を呼んでいる。 【映像】テイラー・スウィフト、噂の新恋人 テイラーといえば、2月7日から4日間にわたって行った東京ドームでの来日公演でおよそ22万人のファンが押し寄せた。そんな中、注目されたのが、在米日本大使館が公式Xでポストした異例の声明だ。 「コンサート終了後に東京を出発すれば、スーパーボウルが始まる前に余裕を持ってラスベガスに到着できますよ」(在米日本大使館 公式Xより) テイラーは、アメリカンフットボールのプロリーグNFLの決勝戦、スーパーボウルに進出している「チーフス」のトラビス・ケルシー選手と交際中。11日に彼が出場する試合に、10 日まで日本公演のテイラーが間に合うのかという問題に注目が集まっていた。在米日本大使館は、飛行機で12時間、時差が17時間あることから、コンサート終了後に東京を出発すればスーパーボウルが始まる前に余裕を持ってラスベガスに到着できると宣言。スーパースターの観戦と言えど、なぜ大使館がこのような声明を出したのか。 元在米国日本国大使館職員の深作ヘススさんは、「ずっとアメリカ国内でも『テイラーが間に合うのか?』と報道が続いていたこともあって、そこに便乗をして、あえて国の紋章を入れて『日本も心配してますよ』『重要なイベントなんだ』と、日米関係の深さを表すきっかけにしたんだと思う」と説明。 アメリカ国民にとってスーパーボウルとは、国を挙げての一大イベントだ。経済効果はおよそ2.6兆円とも言われており、毎年試合翌日は約1600万人が会社を休むという驚きの数字も。 「日本大使館がメッセージを出したというのは、アメリカでも報道され、逆に日本国内でも『わざわざ大使館が出したらしいよ』ということで注目を集めるのに一役買った」(深作ヘススさん) また、深作さんによると政治的なメッセージも大きいという。「テイラーさんは、2016年の大統領選の際に、民主党のヒラリー・クリントン候補を応援するということを公言しており、若者に対して政治参画を促すようなメッセージを強く発するようなアーティストでもあり注目されているので、日本大使館としても『安心してテイラーさんをお戻しできますよ』と言いたかったのではないか」と推察した。 (『ABEMA的ニュースショー』より) 続きを読む 関連記事