Mリーグ機構は、「大和証券Mリーグ2023-24」3月1日の第1試合に出場する4選手を発表した。リーグ最下位からの浮上を目指すEX風林火山は前回トップの二階堂亜樹(連盟)が出場。ボーダーラインまで約100ポイントだが、どこまで詰め寄るか。それとも一気に抜き去るか。
連日、順位が激しく入れ替わるボーダーラインをめぐる戦い。前日は下位3チームが直接対決した。その様子を眺めることになったEX風林火山だが、下位から1チームが抜け出す展開にならなかったのは朗報。上位陣との厳しい戦いになるが、亜樹の活躍でスッと抜け出してしまうには絶好の機会だ。
リーグ5位の渋谷ABEMASは、ボーダーラインまで離れた位置は維持しており慌てる状況ではないが、とはいえプラスが2ケタ止まりでは落ち着かない。白鳥翔(連盟)は、個人のマイナスを減らしつつ、チームをさらに安泰にする役割がある。もともと「ハイブリッド」と呼ばれるほど多彩な戦術の持ち主。軽やかな麻雀を取り戻せば、自然と結果がついてくる。
好調チームからはMVPを狙う選手が出てくる。リーグ3位のKADOKAWAサクラナイツからは渋川難波(協会)が出場。大勝はなくとも、試合の流れをうまく把握し巧みにトップを取っている印象が強い。強気に前に出るだけではなく、時には横移動を悠然と見守る。そんな大人の麻雀が光る。
対照的に、徹底した攻め麻雀なのが現在個人首位のU-NEXT Pirates・鈴木優(最高位戦)。「戦闘民族」とも呼ばれる攻めのイメージは対戦相手にもしっかり植え付けられ、正面衝突を避ける選手も増えている。もう一度プラスを300台、さらには400台に乗せるため、今夜も堂々と前に出る。
【3月1日第1試合】
EX風林火山・二階堂亜樹(連盟)個人25位 ▲78.6
KADOKAWAサクラナイツ・渋川難波(協会)個人6位 +174.2
渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)個人30位 ▲117.7
U-NEXT Pirates・鈴木優(最高位戦)個人1位 +277.1
【2月29日終了時点での成績】
1位 赤坂ドリブンズ +527.9(82/96)
2位 U-NEXT Pirates +437.0(80/96)
3位 KADOKAWAサクラナイツ +319.0(80/96)
4位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +136.7(80/96)
5位 渋谷ABEMAS +60.4(80/96)
6位 セガサミーフェニックス ▲305.2(82/96)
7位 TEAM雷電 ▲365.1(82/96)
8位 BEAST Japanext ▲400.5(82/96)
9位 EX風林火山 ▲410.2(80/96)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)