【ラ・リーガ】バレンシア 2-2 レアル・マドリード(日本時間3月3日/メスタージャ)
まさに前代未聞の幕切れだった。2-2の同点で迎えた試合終了間際90+9分、レアル・マドリードのMFジュード・ベリンガムがクロスに合わせヘッドを叩き込んだ。しかし、ラストワンプレーの決勝弾に見えたそのゴールは、クロスを上げる直前に鳴った試合終了の笛によって取り消しに。この判定に納得のいかない選手たちはもちろん猛抗議。その際、暴言を吐いたとしてベリンガムがレッドカードを受けている。
異例のタイミングで笛が吹かれたことに対してマドリードのカルロ・アンチェロッティ監督は試合後、「前例のないことが起きたし、私も経験したことはなかった。これ以上言えることはない」と不満を露わに。また、ベリンガムが暴言を吐いたとし受けたレッドカードの判定に対して「ベリンガムは『it's a f**king goal(これは完全にゴールだ!)』とフラストレーションから発言したもので、審判に対しての屈辱的ではない」と語っている。
ただ、ヘスス・ヒル・マンサーノ主審は試合後の報告書で、レッドカードについて「攻撃的な態度で走ってきて、侮辱的な言葉を繰り返し叫んだ」と主張する。レフェリーへの抗議で退場した場合は、ラ・リーガ規定だと通常2〜3試合・最大1か月の出場停止処分が下される。ただ、もちろんマドリードも異議申し立てを予定しているという。
スペイン紙『Marca』は、ゴール取り消し&ベリンガム退場で物議を醸すヒル・マンサーノについて、「ヒル・マンサーノはラ・リーガで最高の審判の一人と考えられていたが、近年で最大のスキャンダルを起こした。今回の判定はバレンシアのファンですら同情している」と断罪している。
(ABEMA de DAZN/ラ・リーガ)