ユニフォームを脱ぎ、スーツ姿の大谷翔平選手。新天地・ドジャースでの活躍が期待される今年、ある一大プロジェクトがスタートする。
「Hi everyone! I’m Shohei Ohtani.日本全国の小・中・高校生の皆さんへ。私、大谷翔平はECCさんと共同で『SHOW YOUR DREAMS 2024』プロジェクトをスタートします。2024年8月に小・中・高校生、合計100名様に海外留学&ホームステイをプレゼント!」
全国の小学校へのグローブの寄付に続いて、大谷選手が表明したプレゼントが小中高校生への留学経験(9歳から高校3年生の100人を1週間程度の“ホームステイ留学”に招待)。
日本の子どもたちに海外を経験するチャンスが少しでも増えたらとの思いで、英会話教室大手のECCとタッグを組んだ。
ロサンゼルスのスタジオにおけるECC 花房雅博代表取締役社長との対談において大谷選手は「僕は正直、普通の家庭というか、不自由なくある程度なんでもやらせてもらえる環境で育ってきている。そのおかげで野球をする余裕もあったし、高校やプロでも続けていく余裕もあったので、環境に恵まれていた部分もあります。最初からそうじゃない子もチャンスを与えられるべきじゃないかなと思うので、そのチャンスが少しでも増えてくれたら嬉しいです」と思いを語った。
応募は4月14日までで、審査を経て当選者を決定。大谷選手のサポートで留学経験ができるという夢のようなプロジェクトがどういった経緯で実現したのか、大谷選手の思いや秘話をECCの花房社長に聞いた。
大谷選手とのプロジェクトが実現した経緯について花房社長は「実は、弊社が取引をしたことのない代理店の社長から急遽、弊社会長に『大谷選手がECCと組んで留学をプレゼントしたいと希望している』という話がきた。だが当時の私たちは『本当かな? 大谷選手がECCを選んで(このようなプロジェクトを)自費でやるかな』『絶対ウソだ、詐欺の話では』などと、失礼なことだが疑っていた」と突然の話に戸惑った当時を振り返った。
そして、花房社長はロサンゼルスで対談した大谷選手の印象について「1番最初に思ったのは、『とにかくでかい』ということ。そして非常に爽やかな方だった」と話し、撮影時の様子について「まず大谷選手は『ECCさんに受けていただいて良かったです』と言ってくれた。対談は打ち合わせなしで進んだが、私が『台本を見ると緊張してしまう。台本の流れに沿わずに好きなこと言うので、大谷選手も思ったことをそのまま言ってほしい』と伝えると同意してくれ、結果的に撮り直しなしで撮影できた」と説明した。
大谷選手といえば幼い時から自分の夢を具体的に掲げ、それを実現させてきたことで有名だが、その“根っこ”についても対談で明らかになったという。
「私が『どうしてそういう考え方ができるようになったのか?』と聞くと、小さい時から母親などからしっかりしつけられており、例えば『必ず夜9時に寝て10時間は睡眠を取る』などの習慣を徹底していたという。そして、今でもそのリズムを崩していないようだ」
さらに土産を渡した時のやり取りも印象に残ったという。
「お土産を渡した際に『失礼ですが、中身は何ですか?』と尋ねられた。そこで、『私が非常に好きな塩昆布です』と伝えたところ『それだったらいただきます』と応じてくれた。やはり栄養面から体調面、いろんなことに気を遣われているのだと痛感した」
また、大谷選手からはロサンゼルスへの強いこだわりを感じたという。
「今は円安であることもあって留学費用も相当かかる。そのため、『例えばオーストラリやニュージーランドも入れて合計100人にしては』と提案したが『できれば全員アメリカ、しかもロサンゼルスに子どもたちを招待したい』という本人の強い意志があって現在の形になった」
現在の問い合わせ状況については「問い合わせはすでに1万件をはるかに超えている。とはいえ、日本語の作文と英語のビデオメッセージが応募の際に必要であるため、実際の応募はまだ100通程度、これから増えてくるだろう」と説明。
そして、「応募者の選考」においても大谷選手の強い思いが明らかになったという。
「応募はとてつもない数になり、選考には労力と時間がかかる。届いた分から『抽選を経て選考』というアイデアもあったが、大谷選手は『非常にご迷惑をかけるが、全部見てほしい』と熱く訴えてきた」
応募期間は4月14日(日)までとなっている。
(『ABEMAヒルズ』より)
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