「いやっ!」「うわっ!」「えっ!?」棋士がまとめて絶句する藤井聡太竜王・名人が放った恐ろしい“最善手”/将棋・ABEMA地域対抗戦
【映像】棋士全員が絶句!藤井聡太竜王・名人が放った恐ろしい“最善手”

 人外のすごさを見た時に、人は叫ぶよりも絶句する。日本全国を8つのブロックに分けた団体戦で行われる「ABEMA地域対抗戦 inspired by 羽生善治」予選Bリーグ1位決定戦、中部 対 九州が3月9日に放送された。フルセットの末、中部が勝利し予選突破を決めた試合だったが、注目の藤井聡太竜王・名人(王位、叡王、王座、棋王、王将、棋聖、21)は第2局に敗れこそしたものの、第6局から再登場し4連勝を達成。チームを逆転勝利に導いた。道中、第8局では都成竜馬七段(34)にも快勝したが、この一局で繰り出した一手に棋士たちが「いやっ!」「うわっ!」「えっ!?」と、言葉を失うことになった。

【映像】棋士全員が絶句!藤井聡太竜王・名人が放った恐ろしい“最善手”

 これまでにも藤井竜王・名人は「AI超え」と呼ばれるような手を生み続けてきた。他にもタイトル99期を獲得しているレジェンド羽生善治九段(53)が、形勢を一気にひっくり返すような一手から「羽生マジック」と呼ばれてきたが、藤井竜王・名人の場合は、将棋ソフト(AI)の導入後ということもあり、AIが示してはいるものの人間には指せない、といった類いの手を平然と指すことでも驚かれている。

 AIでも最善手を導き出すまでに、それなりの時間を要することがあるが、人間ならなおさら。1時間、さらにはそれ以上かけてようやくその一手にたどり着くことがあるというのに、これを瞬時にやってのけるから藤井竜王・名人は恐ろしい。都成七段との一局は角交換型振り飛車の出だしになると、都成七段を強気な攻めをしっかり受け止めて優勢に。その後もリードを保ち終盤に向かったところ、両者に飛車取りがかかるという局面がやってきた。

 取るか、逃げるか。両チームの棋士たちが見守る中、藤井竜王・名人の指はまるで違うところに伸びていった。指した手は▲6六桂。飛車交換になど目もくれず、都成玉へのプレッシャーをさらに強める一手だった。これを見た中部の控室では師匠・杉本昌隆八段(55)と服部慎一郎六段(24)が同時に「えー!」とびっくり。さらに九州の控室では佐々木大地七段が「いやっ!」、佐藤天彦九段(36)が「うわっ!」、さらに深浦康市九段(52)が「えっ!?」と順番に絶句する様子が映し出された。

 実はこの手、直前にABEMAの「SHOGI AI」が最善手として示していたもので、佐藤九段が「これ最善なんだ」とこぼすと、佐々木七段も「そうなんですよ、恐ろしいことに」とポツリ。あまりの衝撃度に棋士たちの会話は止まったが、ファンからは驚きの声が大量に寄せられていた。

◆ABEMA地域対抗戦 inspired by 羽生善治 全国を8ブロックに分けた「地域チーム」によって競う団体戦。試合には監督とチームから選ばれた出場登録棋士の4人の計5人が参加可能。試合は5本先取の九番勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールール。試合は1試合以上出場する「先発棋士」と、チームが3敗してから途中交代できる「控え棋士」に分かれ、勝った棋士は次局にも出場する。先発棋士は1人目から順に3人目まで出場し、また1人目に戻る。途中交代し試合を離れた棋士の再出場は不可。大会は2つの予選リーグに4チームずつ分かれ、変則トーナメントで2勝すると本戦進出。ベスト4となる本戦は通常のトーナメント戦。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

【映像】藤井竜王・名人、投了を覚悟した状況から大逆転の瞬間
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