ライバルチームからすれば、起こしてはいけない大敵だった。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2023-24」3月14日の第1試合、KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人（連盟）が逃げ切りトップで個人2連勝を達成した。チームは今月に入りラスなし、さらにエースも完全復調となれば、ポストシーズンへ向け不安材料は見当たらない。
この試合は東家から佐々木、EX風林火山・松ヶ瀬隆弥（RMU）、赤坂ドリブンズ・園田賢（最高位戦）、TEAM雷電・瀬戸熊直樹（連盟）の並びで開始。佐々木は東1局、ペン7索のリーチ・ドラ1で先制攻撃。追っかけリーチをかけた園田からロン、めくった裏ドラは暗刻の一万に乗り1万2000点の好スタートとなった。
さらに連荘に成功した同3本場、カン8筒でリーチをかけるとあっさりツモ。リーチ・ツモ・赤・ドラ・裏ドラの1万2000点（＋600点、供託2000点）で大きくリードを広げた。開局早々の猛攻に解説の土田浩翔（最高位戦）は「魔王だねえ…」と脱帽だ。ファンは「きたー！！！」「今日魔王すぎる日だ！」「やっぱ寿人だわ」「焼き尽くせー！」と大歓声を上げた。その後も攻め手を緩めず、松ヶ瀬の猛反撃も振り切りトップで終了。5度のアガリで持ち点は5万点オーバー。リーチ回数は7回と、佐々木らしい内容で快勝した。
前回11日の試合は、1時間もかからない高速ゲームでトップを獲得した佐々木。この日は一転、一時休憩を挟む2時間超えのロングゲームとなった。試合後は「疲れました！長かったです」と素直な感想を述べ、松ヶ瀬の追い上げには「めちゃくちゃ気配があった」と苦しめられていたようだった。東1局の裏ドラ3については「よく乗りますね、リーチ回数が多いから」と破顔一笑。
間近に迫るポストシーズンへ佐々木は「悪くないですね！」と手応えも。バランス型の滝沢和典（連盟）を除けば、リーチ主体の攻撃的な雀風を持つ選手で構成されたチーム。上位だけを目指して、思う存分戦える今のポイント状況では、選手それぞれが大きく腕を振る展開も多くなりそうだ。
【第1試合結果】
1着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人（連盟）5万1800点／＋71.8
2着 EX風林火山・松ヶ瀬隆弥（RMU）3万1900点／＋11.9
3着 TEAM雷電・瀬戸熊直樹（連盟）1万7300点／▲22.7
4着 赤坂ドリブンズ・園田賢（最高位戦）－1000点／▲61.0
※連盟＝日本プロ麻雀連盟、最高位戦＝最高位戦日本プロ麻雀協会、協会＝日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合（全216試合）を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合（全30試合）を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ（16試合）に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
（ABEMA／麻雀チャンネルより）
