Mリーグ機構は、「大和証券Mリーグ2023-24」3月15日の第1試合に出場する4選手を発表した。レギュラーシーズンもいよいよ各チーム残り試合が1ケタに突入。ここまで来たら、追う立場のチームとしてはリスク承知でトップ狙いに飛び込むケースも増えてくる。セガサミーフェニックスからは魚谷侑未(連盟)、BEAST Japanextからは中田花奈(連盟)が出場。大逆転劇を呼ぶヒロインになれるか?
リーグ8位のセガサミーフェニックスは、ボーダーラインまで252.9ポイント差。1戦ごとに地道に詰めていくという差ではなくなり、大きなインパクトが必要だ。ターゲットとなる6位EX風林火山が不在の卓で、直接対決による着順は気にする必要なし。MVP経験者・魚谷はとにかく大きなトップを取ることだけを目指す。
7位BEAST Japanextも、EX風林火山との差は小さくない。161.6ポイント差は、自力で埋めようとすればデイリーダブルが必要なレベル。逆にここで後退することがあれば、いよいよ手が届かなくなる。今季1勝の中田だが、残り8戦という最終局面で任された1試合の重みは違うはず。最高の結果を出せるか、プロとしての勝負強さが問われる日だ。
他の2人はひとまずレギュラーシーズン突破は確実だけに、今だけは個人のために打てる時だ。渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)は個人6位で、まだMVPが狙える位置。チームメイトのリーダー多井隆晴(RMU)からも「狙っちまえ!」と発破をかけられており、一発勝負をかけてもいい試合だ。ベテランも多いMリーグの中で、若手と呼ばれた時代から年々力をつけてきた。そろそろ個人タイトルを手にしてもいい時期だ。
KADOKAWAサクラナイツ・渋川難波(協会)も3ケタプラスを持ち、展開次第でぎりぎりMVPを狙える。チームは第1試合トップの選手に「連投権」が与えられるのがお決まりで、タイトルを狙うのであれば、1人でデイリーダブルを決めるくらいの意気込みが必要。展開にうまく乗ったプチトップも重ねてきたが、ここは腕ずくで取りに行く。
【3月15日第1試合】
KADOKAWAサクラナイツ・渋川難波(協会)個人12位 +100.5
渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)個人6位 +188.9
セガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)個人16位 ▲10.5
BEAST Japanext・中田花奈(連盟)個人34位 ▲241.4
【3月14日終了時点での成績】
1位 U-NEXT Pirates +511.1(88/96)
2位 赤坂ドリブンズ +372.9(90/96)
3位 KADOKAWAサクラナイツ +283.3(86/96)
4位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +173.6(88/96)
5位 渋谷ABEMAS +38.7(88/96)
6位 EX風林火山 ▲169.6(90/96)
7位 BEAST Japanext ▲331.2(86/96)
8位 セガサミーフェニックス ▲422.5(86/96)
9位 TEAM雷電 ▲456.3(90/96)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)