<大相撲三月場所>◇六日目◇15日◇大阪・エディオンアリーナ
初日から連勝街道を突き進み館内を沸かせている“規格外の大器”こと前頭五枚目・大の里(二所ノ関)。圧倒的な馬力の相撲内容もさることながら、六日目のABEMAの中継では、画面に映った大の里の“丁寧な所作”も注目を集めた。
所要4場所のスピードで新入幕を果たした先場所、いきなり優勝争いを演じるとともに11勝4敗の好成績を残し、敢闘賞を受賞した大の里。さらなる飛躍が期待される三月場所では、初日から馬力のある相撲で連戦連勝、圧倒的な勝利で怪物ぶりを発揮してきた。
あまりの強さに“化け物”とも称賛されるが、単に強いだけでなく心技体が揃っているのも大の里の魅力だ。スピード出世で関取の座にいながら相撲教習所にしっかりと通い続け、2月には卒業式に出席。ハードスケジュールをこなして基礎や心得を身につけた。そうした振る舞いが自然と出たのだろう、六日目のABEMAの中継では礼儀正しい所作にも注目が集まった。
取組直前、制限時間いっぱいとなり呼出しから受け取った青いタオルで顔を拭った大の里。拭き終えるとタオルを丁寧に四角折りにして呼出しに渡し、大きく深呼吸をして仕切り線に向かって歩を進めた。この大の里の所作が中継画面に映ると、ファンからは「丁寧」「タオルをきれいに折り畳む」「いいね 」「ちゃんとペコリして礼儀正しい」と称賛の声が寄せられた。
その後の取組では、実力者の前頭二枚目・明生(立浪)を圧倒。相手に何もさせず押し出しを決め、無傷の6連勝となる勝ち星を挙げた。敗れた明生は4敗目を喫した。
(ABEMA/大相撲チャンネル)