<大相撲三月場所>◇九日目◇18日◇大阪・エディオンアリーナ
序二段八十枚目・高馬鵬(宮城野)が、序二段七十八枚目・旭丸(大島)を“超スローで、超きれい”なうっちゃりで下して3勝目を挙げた。鮮やかな技に館内から思わず「おぉ」と声が上がり、拍手も沸き起こった。
平成15年(2003年)生まれの20歳、群馬県高崎市出身の高馬鵬。身長165.8センチ・体重114.4キロと小柄な体格だが、自身よりやや大きな身長174センチ・体重127.6キロの相手と対戦した九日目の取組では技術力の高さが光った。
高馬鵬は立ち合い頭を下げて勢いよく当たっていくと、その後も頭をつけて重心を落とした攻めを展開。左を差して右上手を掴むいい形を作ったが、同様に上手を掴んだ相手に寄られて土俵際まで追い詰められてしまう。だがここで両まわしを掴んだ高馬鵬は俵の上で踏ん張り、ゆっくりと旭丸を持ち上げながら、お手本のように鮮やかなうっちゃりを決めた。
高馬鵬の逆転劇に館内からは「おぉ」と歓声が上がり、勝名乗りを受ける際には拍手も送られた。ABEMAの視聴者からも「おお」「きれいなうっちゃり」と称賛の声が寄せられた。高馬鵬は3勝目。敗れた旭丸は3敗目を喫した。(ABEMA/大相撲チャンネル)