Mリーグ機構は、「大和証券Mリーグ2023-24」3月19日の第1試合に出場する4選手を発表した。リーグ6位のEX風林火山は、7位以下との差をじりじりと広げ、セミファイナルシリーズ進出まであと一歩。ここでトップが取れるようであれば、いよいよ混戦から抜け出すことになる。
一時は100ポイント以内に4チームがひしめき合うような大混戦も、残り試合が1ケタになったところで徐々に明暗が分かれてきた。EX風林火山は7位に121.8差をつけて、頭一つ抜け出している。直接対決でもなかなか1日で縮まりきらない200ポイントまで広げれば、かなり安泰と言える。先発・二階堂亜樹(連盟)は、今シーズン一番の集中力を持って臨む試合になるだろう。
8位に沈むTEAM雷電にとっては、EX風林火山と直接対決となる今夜が、実質的なラストチャンスかもしれない。ボーダーまで286.7差は、残り6戦の半数でトップを取っても詰めきれるかどうか。むしろ今夜、2連続でトップ・ラスを決めるような大波乱で、再度混戦を生むのが理想的な展開だ。本田朋広(連盟)も、リーグ全体を「おもしろい麻雀」にするために、力強く前に出る。
残り2チームは、次のステージに向けた戦い。4位・KONAMI麻雀格闘倶楽部は残り8戦で、セミファイナルシリーズにどこまでポイントを持ち込めるかが勝負。半減するとはいえ、プレッシャーの少ない場面で稼いでいたポイントがファイナルシリーズ行きを決める大事な局面で活きてくることもある。滝沢和典(連盟)も、個人マイナスを消して気持ちよくポストシーズンを迎えたい。
リーグ3位のKADOKAWAサクラナイツも、立場はほぼ同じ。首位のU-NEXT Piratesにはかなり差をつけられたが、残り試合で2位浮上までは見える位置だ。また、ここまで来れば積極的に個人タイトルを狙ってもいい時期。岡田紗佳(連盟)は個人5位。1位まで約165ポイントあるが、ここでトップを取れれば最後の追い込みに、また出場機会をもらえるはずだ。
【3月19日第1試合】
EX風林火山・二階堂亜樹(連盟)個人23位 ▲75.0
KADOKAWAサクラナイツ・岡田紗佳(連盟)個人5位 +213.8
KONAMI麻雀格闘倶楽部・滝沢和典(連盟)個人21位 ▲49.7
TEAM雷電・本田朋広(連盟)個人31位 ▲192.4
【3月18日終了時点での成績】
1位 U-NEXT Pirates +594.8(90/96)
2位 赤坂ドリブンズ +372.9(90/96)
3位 KADOKAWAサクラナイツ +241.1(88/96)
4位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +173.6(88/96)
5位 渋谷ABEMAS +56.2(92/96)
6位 EX風林火山 ▲169.6(90/96)
7位 BEAST Japanext ▲291.4(90/96)
8位 TEAM雷電 ▲456.3(90/96)
9位 セガサミーフェニックス ▲521.3(90/96)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)