【写真・画像】伊藤匠七段が挑戦権獲得!同学年の絶対王者・藤井聡太叡王と“3度目”の対戦へ 挑戦者決定戦で永瀬拓矢九段を破る/将棋・叡王戦 1枚目
【映像】永瀬九段VS伊藤七段 終局後の表情

 将棋の第9期叡王戦挑戦者決定戦が3月19日に行われ、伊藤匠七段(21)が永瀬拓矢九段(31)に142手で勝利し、藤井聡太叡王(竜王、名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖、21)への挑戦権を獲得した。伊藤七段は前期の竜王戦七番勝負、棋王戦五番勝負に続き3度目のタイトル挑戦。初戴冠を目指し、同学年の絶対王者に挑む。注目のシリーズは、4月7日に愛知県名古屋市の「か茂免」で開幕する。

【映像】永瀬九段VS伊藤七段 終局後の表情

 伊藤七段が自身3度目のタイトル挑戦を決めた。今期は、段位別予選六段戦を制して挑戦者決定トーナメントへ。初戦で第1期優勝者の山崎隆之八段(43)、次戦で同門の兄弟子・斎藤明日斗五段(25)、さらに準決勝で青嶋未来六段(29)に勝利し決勝の舞台にたどり着いた。

 決勝戦では、前期の竜王戦挑戦者決定三番勝負でも激突した永瀬九段とのカードに。研究仲間ということもあってか、周囲を置いてけぼりにするかのような猛スピードで指し進められ、瞬く間に終盤戦に突入した。ペースを握っていた永瀬九段から仕掛けていったものの、伊藤七段の強固な守備に阻まれ後手に流れを渡す展開に。永瀬九段は玉の上部脱出も見せつつ技を駆使して粘りに出たが、伊藤七段が冷静に対応し勝利をつかみ取った。

 この結果、伊藤七段が強敵を破り叡王初挑戦を決めた。これまでに前期の竜王戦七番勝負、棋王戦五番勝負でタイトル戦の舞台に上がったものの、いずれも同学年の八冠王・藤井叡王にストレート敗退の結果に。通算成績でも未勝利となっており、この叡王戦五番勝負では是が非でも白星を飾りたいところだ。終局後には、「タイトル戦で結果が出ていないので、もっと良い内容の将棋を指せるように頑張りたいと思います」と五番勝負への意気込みを語った。注目のシリーズは、4月7日に名古屋市の「か茂免」で開幕する。

<第9期叡王戦五番勝負 日程・会場>

第1局 4月7日 (日) 愛知県名古屋市「か茂免」                         
第2局 4月20日(土)石川県加賀市「アパホテル&リゾート 佳水郷」      
第3局 5月2日(木)愛知県名古屋市「名古屋東急ホテル」                  
第4局 5月31日(金)千葉県柏市「柏の葉カンファレンスセンター」        
第5局 6月20日 (木) 山梨県甲府市「常磐ホテル」

ABEMA/将棋チャンネルより)

【中継】第9期 叡王戦 挑戦者決定戦 永瀬拓矢九段 対 伊藤匠七段
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