KADOKAWAサクラナイツの堀慎吾（協会）が3月19日、プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2023-24」の第2試合に登板。オーラスでの決断がズバリとはまり、ファンを興奮させる一幕があった。
当試合は起家からEX風林火山・勝又健志（連盟）、KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人（連盟）、堀、TEAM雷電・本田朋広（連盟）の並びでスタートした。堀は、東1局で佐々木に満貫・8000点を放銃。東2局では南・ドラの2000点を獲得するも、南1局1本場では本田に満貫・8000点（＋300点、供託1000点）を献上した。
これらに加えて、相手のツモへの支払いなどもあり、堀は南4局2本場を迎えた時点で箱下の－1600点。3着目の佐々木とは、1万9300点の開きがあった。「うわー。きついな」。そんな中、堀の配牌は放送席も嘆く微妙なもの。一方、佐々木は6巡目でリーチをかけた。
「これ以上、高い手になりそうにないから、そろそろ妥協するはありますよ」。着順アップには、佐々木からの跳満直撃が必要だが、タンヤオ・赤・ドラが確定する形でテンパイした堀の手牌を確認した放送席は、このように予想。それでも堀は長考の末にテンパイを取らず、本田の追っかけリーチを横目に、慎重に打ち進めた。
その後、平和も付けて赤ドラも引いた堀は、再び長考すると、四・七万待ちでリーチ。「3軒リーチだ！」「うわぁ、ドキドキしてきたよ」などと放送席が盛り上がる中、何と直後に佐々木がアガリ牌の七万を掴んだ。これにて、リーチ・一発・タンヤオ・平和・赤2・ドラ・裏ドラの倍満・1万6000点（＋600点、供託2000点）が完成。堀は、佐々木を抜いて3着目に浮上した。
Mリーグの順位点は、1位が＋3万点、2位が＋1万点、3着が－1万点、4着が－3万点となる。よって、この一撃は役満クラスの価値。小さな巨人の真骨頂に、コメント欄には「堀、天才かよ」「すげぇ」「おみごと」「よく育てたよ、これは」「めちゃくちゃかっこいい」「さすがにあっぱれ」「すごい手順だ」などと投稿が大渋滞した。
※連盟＝日本プロ麻雀連盟、最高位戦＝最高位戦日本プロ麻雀協会、協会＝日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合（全216試合）を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合（全30試合）を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ（16試合）に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
（ABEMA／麻雀チャンネルより）
