Mリーグ機構は、「大和証券Mリーグ2023-24」3月21日の第1試合に出場する4選手を発表した。今夜はリーグ7・8・9位と、レギュラーシーズン突破のボーダーライン以下に沈んでいる3チームの直接対決。各チーム、ポイント状況が異なり、戦いに向けたモチベーションも変わってくる卓組だが、同じ目的を持っていない選手が揃った試合は、どんな方向に進んでいくか。
レギュラーシーズン突破に現実的な可能性を残しているのは7位のBEAST Japanext。6位、EX風林火山まで138.2ポイント差で、普通のトップなら3回、大きめのトップなら2回で追いつく計算だ。今日の2試合を含めて6試合残しており、半分トップ、残りはトントンと言われれば、夢の数字というわけでもない。最終盤になって帳尻を合わせてきた猿川真寿(連盟)は希望をつなぐトップを取れるか。
8位のTEAM雷電はボーダーラインまで約270ポイント離された。トップ5回は必要だが、残りは4試合。奇跡の4連勝+αが、生き残りの条件だ。もちろんEX風林火山が他の試合で沈んでくる可能性もあり、どれだけぎりぎりまで迫りプレッシャーを与えられるかが勝負。本田朋広(連盟)は、まず奇跡のきっかけとなる大トップを狙いに行く。
9位のセガサミーフェニックスは、さらに厳しい。残り6試合で約370ポイント差は、6連勝フィニッシュが必要なレベル。もはや親番でがっつり稼ぐだけでは足らず、全局勝負ぐらいの勢いで前に出るしかない。魚谷侑未(連盟)も、今回ばかりはリスク承知でどんどんと前に進んで泳いでいく。
2位の赤坂ドリブンズは、この試合でレギュラーシーズン突破に何か影響が出ることもなく、次のステージへの貯蓄をどれだけ増やせるかという戦い。無理に戦いに飛び込むこともなければ、チャンスの時だけ前に出るだけでも十分。妙な流れに巻き込まれず、試合をきっちり消化するのも大事な仕事だ。浅見真紀(最高位戦)も冷静な打ち筋で空気を読んだ麻雀に終始するだろう。
【3月21日第1試合】
赤坂ドリブンズ・浅見真紀(最高位戦)個人17位 ▲10.9
セガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)個人13位 +47.0
TEAM雷電・本田朋広(連盟)個人30位 ▲161.8
BEAST Japanext・猿川真寿(連盟)個人15位 +39.3
【3月19日終了時点での成績】
1位 U-NEXT Pirates +594.8(90/96)
2位 赤坂ドリブンズ +372.9(90/96)
3位 KADOKAWAサクラナイツ +274.9(90/96)
4位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +92.8(90/96)
5位 渋谷ABEMAS +56.2(92/96)
6位 EX風林火山 ▲153.2(92/96)
7位 BEAST Japanext ▲291.4(90/96)
8位 TEAM雷電 ▲425.7(92/96)
9位 セガサミーフェニックス ▲521.3(90/96)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)