ズバリ決まった会心ツモ、こもる気迫もただ美しい。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2023-24」3月25日の第1試合。KADOKAWAサクラナイツ・岡田紗佳(連盟)がテンパイを組み直して、見事にアガリをゲット。その手順と見栄えにファンの心は奪われた。
東4局1本場、U-NEXT Pirates・鈴木優(最高位戦)のリーチを受けた岡田は9巡目にペン3筒待ちでテンパイ。役は一盃口があるためダマテンが効くが、3筒は直前で切られ、見た目で残り1枚しかない。テンパイ取りで出ていく6筒はリーチに通っておらず、片筋とはいえ自身に9筒が暗刻で6・9筒待ちはロンと言われかねない牌だ。小考後、岡田は2筒を打ってテンパイ取らず。ほどなく8筒を引いて、カン7筒で追っかけた。
鈴木優の待ちは2索と九万のシャンポン。どちらもツモる手に力が入る。MVPを懸けた両者の戦いは、岡田が7筒をキレのある所作でツモって決着。リーチ・ツモ・ドラ2の8000点(+600点)のアガリとなった。完璧手順の結実にファンは「まわしてツモった!」「どりゃああああ!!」「強い!」「引いた!!!」「おかぴないすー!」と次々に歓声を上げる。周囲の喧騒と反して岡田は口元をキュッと結び、静かに点棒をしまい込んだ。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)