声はすれども姿は見えず…?日本全国を8つのブロックに分けた団体戦で行われる「ABEMA地域対抗戦 inspired by 羽生善治」予選Bリーグ2位決定戦、関東B 対 九州が3月23日に放送された。関東Bの3勝2敗で迎えた第6局では、対局を見守っていた作戦会議室で永瀬拓矢九段(31)が“透明人間”状態に。チームメイトと会話をしているものの姿は見えないというシーンに、視聴者からは「永瀬さんどこ」「声だけ」の声が寄せられた。
第6局は関東B・増田康宏八段(26)対 九州・古賀悠聖六段(23)の対戦に。矢倉VS雁木の注目の一戦を、関東B控室からは監督の渡辺明九段(39)、森内俊之九段(53)、永瀬九段、伊藤匠七段(21)が見守っていた。形勢互角の難解な中盤戦へと進行すると、渡辺九段はやや不安げな様子で「まっすーは定跡(が頭に)入ってるのかね?仕掛けに困ると後手が堅くなっちゃう気が…。雲行きあやしいぞ?」とポツリ。すると、永瀬九段は「定跡確認してきます!」と席を立った。
しかし、増田八段は自慢の腕力で古賀五段を押し返すことに成功。渡辺九段も「盛り返しました」と嬉しそうな声を上げた。すると、「いかがでしょうか、パーセンテージの方は?」との永瀬九段らしき声が。監督は「パーセンテージは互角だけど、もう先手(の増田八段を)持ってもいいかなってくらい」と返答した。永瀬九段は作戦会議室を映すカメラの裏側にいたため、“声はすれども姿は見えず”の状態に。透明人間化した永瀬九段に、ファンからは「永瀬さんどこ」「声だけ」「永瀬さんがぬいぐるみになってしまった」「モニターに近づいているのかな」「天の声永瀬w」などの声上がっていた。
その後、順調にリードを拡大した増田八段に、渡辺九段は「これはもう“爆勝級”でしょ。時間もいいし、形勢も」と勝利を確信。中盤の力強い指し回しを見せた増田八段は、監督の読み通りに白星を手にした。
◆ABEMA地域対抗戦 inspired by 羽生善治 全国を8ブロックに分けた「地域チーム」によって競う団体戦。試合には監督とチームから選ばれた出場登録棋士の4人の計5人が参加可能。試合は5本先取の九番勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールール。試合は1試合以上出場する「先発棋士」と、チームが3敗してから途中交代できる「控え棋士」に分かれ、勝った棋士は次局にも出場する。先発棋士は1人目から順に3人目まで出場し、また1人目に戻る。途中交代し試合を離れた棋士の再出場は不可。大会は2つの予選リーグに4チームずつ分かれ、変則トーナメントで2勝すると本戦進出。ベスト4となる本戦は通常のトーナメント戦。
(ABEMA/将棋チャンネルより)