将棋の第72期王座戦二次予選が3月27日に行われ、佐藤康光九段(54)が佐藤天彦九段(36)に97手で勝利した。佐藤康九段は二次予選8組を突破し、挑戦者決勝トーナメントへの進出が決まった。
ともに王座戦挑戦経験を持つ、注目の“佐藤九段”対決。振り駒で佐藤康九段の先手となると、後手の佐藤天九段は三間飛車を採用し相穴熊の戦いとなった。佐藤康九段の序盤の工夫が活きペースを握ることに成功すると、果敢に攻め立ててリードを拡大。大駒を切って後手陣を崩し、緩急自在の指し回しから最後は華麗に寄せ切って勝利を飾った。
ABEMAでテキスト解説を務めた星野良生五段(35)は「最後まで隙がなく、佐藤康九段の快勝譜になったと思います」とコメントしていた。
この結果、佐藤康九段が第70期以来2期ぶりの挑戦者決定トーナメント入り。予選突破者とシード棋士を含む全16名の強豪が、藤井聡太王座(竜王、名人、王位、叡王、棋王、王将、棋聖、21)への挑戦権を争う。
(ABEMA/将棋チャンネルより)