師匠にしか見せない“塩対応”っぷりがこの日も炸裂した。日本全国を8つのブロックに分けた団体戦で行われる「ABEMA地域対抗戦 inspired by 羽生善治」準決勝第1試合、関東A 対 中部が3月30日に放送された。藤井聡太竜王・名人(王位、叡王、王座、棋王、王将、棋聖、21)は師匠の杉本昌隆八段(55)を監督にチームを組んで日本一の座を目指して戦っているが、この日の八冠王はオープニングトークから師匠に対し“塩対応”を通り越した“激辛”っぷりを披露。愛弟子からの“口撃”に、杉本八段はタジタジとなっていた。
将棋界の師弟コンビと言えば、杉本八段と藤井竜王・名人を思い浮かべるファンが多いのはないだろうか。陰になり日向になり愛弟子の飛躍を温かく見守る杉本八段だが、一方の藤井竜王・名人は長年の信頼関係があるからこそのそっけない“塩対応”っぷりが定番化。たびたび話題となっている。
日本一の地域の座をかけて争われている「ABEMA地域対抗戦」では、杉本監督の采配が的中し藤井竜王・名人を中心にメンバーが躍進。Bリーグ1位で予選を突破、準決勝へと駒を進めた。この日のオープニングでは、司会の竹部さゆり女流四段から「師匠である杉本八段と同じチームで戦うのは師弟トーナメント以来となりますが、ここまで共に戦ってみて、師匠の監督ぶりはいかがでしょうか?」と問われた藤井竜王・名人。すると、“塩”スイッチが入ったか、「今回は師匠はおそらく対局には出られない方針なのかなと思うので、私としては安心しています」とニッコリ笑顔で師匠へチクリと“口撃”を加えていた。
「あ、安心!?」と驚いた竹部女流四段に対し、藤井竜王・名人は「あ、いや、失礼しました(笑)」といたずらっ子のようにニヤリ。この会話を隣で聞いていた杉本八段は、「(私も試合に)出るかも…しれないので…。まだわかりません(笑)」と辛口の弟子にタジタジの様子で苦笑いを浮かべていた。
師匠や同門の兄弟弟子にしか見せない藤井竜王・名人の安定の“塩対応”っぷりに、ファンは爆笑。「安心wwww」「くろそうたww」「ソル太降臨w」「ブラック出てるよw」「本音でた」「安心いただきました」「つい本音がw」「師匠安心言われてるぞw」と多くのコメントが寄せられていた。
◆ABEMA地域対抗戦 inspired by 羽生善治 全国を8ブロックに分けた「地域チーム」によって競う団体戦。試合には監督とチームから選ばれた出場登録棋士の4人の計5人が参加可能。試合は5本先取の九番勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールール。試合は1試合以上出場する「先発棋士」と、チームが3敗してから途中交代できる「控え棋士」に分かれ、勝った棋士は次局にも出場する。先発棋士は1人目から順に3人目まで出場し、また1人目に戻る。途中交代し試合を離れた棋士の再出場は不可。大会は2つの予選リーグに4チームずつ分かれ、変則トーナメントで2勝すると本戦進出。ベスト4となる本戦は通常のトーナメント戦。
(ABEMA/将棋チャンネルより)