将棋界にある8つの棋戦のひとつで、2017年にタイトル戦に昇格したのは「叡王戦」です。持ち時間は各4時間の五番勝負で、「棋王戦戦」「棋聖戦」と並ぶ短期決戦となります。八冠を保持する藤井聡太叡王(竜王、名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖、21)は4連覇を達成することができるのか。第9期叡王戦五番勝負の日程・会場と、各局の結果を速報としても更新していきます。
第9期叡王戦五番勝負の日程は?
第9期叡王戦五番勝負は第1局が4月7日に始まり、五番勝負が第5局まで進んだ場合、指し直しなどがなければ6月20日まで行われます。五番勝負は各局1日制、持ち時間は各4時間となっており、先に3勝した棋士が新たな叡王となります。詳しい日程は以下の通りです。
第1局:2024年4月7日
第2局:4月20日
第3局:5月2日
第4局:5月31日
第5局:6月20日
対局者は、第6期に豊島将之叡王(当時)とフルセットを戦いタイトルを奪取、今期は4連覇を目指す八冠保持者・藤井聡太叡王と、挑戦者決定トーナメントを勝ち抜いてきた伊藤匠七段です。両者は同じ2002年生まれの同学年。前期の竜王戦七番勝負、棋王戦コナミグループ杯五番勝負の舞台でも激突しており、いずれも藤井聡太叡王が勝利し防衛を果たしました。今回がタイトル戦3度目の対決となります。
第9期叡王戦対局予定・結果【速報】
■第1局(2024年4月7日)
会場:か茂免(愛知県名古屋市東区白壁4-85)
先手・藤井聡太叡王 ○-● 後手・伊藤匠七段
手数:107手
中継:ABEMA
■第2局(4月20日)
会場:アパホテル&リゾート 加賀片山津温泉 佳水郷(石川県加賀市潮津町イ72-1)
先手・伊藤匠七段○ - ●後手・藤井聡太叡王
手数:87手
中継:ABEMA
■第3局(5月2日)
会場:名古屋東急ホテル(愛知県名古屋市中区栄4-6-8)
先手・藤井聡太叡王● - ○後手・伊藤匠七段
手数:146手
中継:ABEMA
■第4局(5月31日)
会場:柏の葉カンファレンスセンター(千葉県柏市若柴178-4 三井ガーデンホテル柏の葉2階)
先手・伊藤匠七段● - ○後手・藤井聡太叡王
手数:132手
中継:ABEMA
■第5局(6月20日)
会場:常磐ホテル(山梨県甲府市湯村2-5-21)
先手・藤井聡太叡王● - ○後手・伊藤匠七段
手数:156手
中継:ABEMA
藤井聡太叡王と伊藤匠七段の対局成績は?
両者の公式戦での対局成績は、★2024年3月21日時点★で11局が行われ、藤井聡太叡王10勝1持将棋となっています。昨年行われた竜王戦七番勝負ではタイトル戦として史上最年少となる21歳同士の対決として注目を集め、藤井聡太叡王が竜王として4連勝で防衛を果たしました。また、今年2月から行われた棋王戦コナミグループ杯五番勝負は開幕局が持将棋となる波乱の出だしとなったものの、第2局から3連勝で藤井叡王が防衛を決めました。
今後も数多くの熱戦を繰り広げるだろう2人の対戦。絶好調の藤井聡太叡王から伊藤匠七段が、まずは初勝利をあげられるか。それとも藤井聡太叡王が盤石の強さで跳ね返すか。3度目となる同学年対決に第1局から注目が集まります。
以上、第9期叡王戦五番勝負の日程と対局者、対局成績と結果などをまとめました。