2024年4月より新番組「ホロごえっ!」が放送される。VTuber事務所であるホロライブプロダクションの所属タレントと、アバターによってバーチャル姿となった人気声優がタッグを組んでMCとなり、月曜日から金曜日までタッグごとにさまざまな企画に挑戦していく。VTuberと声優という注目を集める職業の組み合わせが、どのような科学反応を起こしていくのか、それぞれのファンから注目を集めることだろう。
3月23日には、番組オリジナルとなる声優のバーチャル姿のお披露目も行われた特別番組「ホロごえっ!情報解禁SP」が放送された。5組のMCの中では、唯一の男性タッグとなるVTuber・夕刻ロベル(ゆうこく ロベル)と声優・石川界人(いしかわ かいと)に、初回収録の直後にインタビューを実施。異業種コラボとも言える本番組の企画を初めて聞いた時の印象を伺った。
かつて声優の小野友樹とラジオ番組で共演していた経験のある夕刻は「前に小野さんとお仕事をさせていただいてはいましたが、今回は石川界人さんと共演させていただくということで、どこまでしゃべっていいんだろう? という緊張とワクワクした気持ちが半分ずつといった心境でした」と語る。
対する石川はVTuber好きを公言しており、配信などもチェックしているものの「好きだからこそあまり絡まないようにしていたところがあった」と前置きしつつ「オタク心で、推しに認知されるということに対して、けっこうビクビクしてしまうところがあって……」と語ると、夕刻も「めっちゃわかります」と石川のオタク心に同調する。
続けて石川は「でもこの企画をお仕事としていただいたことで、せっかくなら一歩踏み出して身を投じてみたほうが面白いのでは? と思えました。業界が異なりますからどういうことができるのか個人ではなかなか広げられない幅がありますが、いろいろな方の力を借りることでお互いが親和性を持ってひとつのエンターテインメントを作り上げられるという意味で、メチャメチャいい番組だなと思いますね」と熱く語る。
夕刻の印象や共演について伺うと「エンタメの拡充としてもすごく楽しみですし、今回ロベルさんとご一緒できることも楽しみです。いろいろなVTuberさんとの絡みも面白い方ですし、不安もなくリラックスした気持ちで収録に臨めました」と回答しつつ「もちろんお尻の人でもありますし」と、SNS上でも大変な注目を集めた大晦日の夕刻ロベルの「除夜のケツ」配信にも言及する。
夕刻も笑いながら「至るところから「ロベルといえばケツを叩く人」という認識をされているので、ケツのお兄さんになりつつあるんですよね。今年は体を張るのを控えようとしていたところに、この企画のお話をいただいたのですが、すごく楽しく収録できました」とコメントする。「界人さんが体を張って電流を受けてくれたので、僕も遠慮なくやっていいんだと思えたので、これからどうなっていくのか楽しみですね」と体を張っていくこともいとわない今後の展望も語った。
石川のバーチャル姿も「ホロごえっ!情報解禁SP」ではお披露目されたが、最初にアバターを見たときの印象は「この素敵なビジュアルから自分の声とテンションが出て大丈夫かな? と思って、正直怖かったですね。声優が一番怖いことは(原作のイメージから)声のイメージが違うと視聴者の方から感想を言われることなんです」と心情を吐露する。
特番ではまだ立ち絵の状態でのお披露目となったが、今後は動きも加わることで石川との親和性も高まっていくのでは? という質問には「そうですね、そうなっていければいいなという希望を持っていますが、(立ち絵が)カッコ良すぎて逆に不安というのが、率直な気持ちですね(笑)」と回答する。体を張った番組企画の内容と合わせて、石川のバーチャル姿がどのように視聴者に受け入れられていくのかにも注目したい。
インタビューの最後は、それぞれからレギュラー放送の開始を待つ視聴者に向けてメッセージをもらった。夕刻は「こうしてまた声優の方とお仕事をする機会をいただけて光栄です。声優のファンの方も我々の業界のファンの方も、それぞれが一緒になって楽しめるような番組になっていけるように頑張っていきますので、レギュラー放送を楽しみにしていただければと思います」とコメント。
石川からは「本当に新しい試みとして、コラボの枠を超えた公式の番組をやらせていただけることは光栄なので、お互いの相乗効果に繋がればと思っています。番組を自分たちが一番楽しむという気持ちで収録をさせていただきつつ、勝手ながら配信をされている方々は、エグめのラインを自ら設定してそこを超えていくというイメージを持っているので、そこに必死に食らいついていく姿勢を見せたいという個人的な決意もございます。ぜひ番組全体で応援していただけると嬉しいです」と決意表明を込めたメッセージをもらった。
声優とVTuberによる業界の枠を超えたコラボレーションによって、どのような番組となっていくのか。声優ファン、VTuberファンともに今後の展開に注目してほしい。
取材・テキスト/kato
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