将棋の第82期名人戦七番勝負が4月10日、東京都文京区の「ホテル椿山荘東京」で開幕。前日の9日には前夜祭が行われ、藤井聡太名人(竜王、王位、叡王、王座、棋王、王将、棋聖、21)に挑戦者する豊島将之九段(33)は、「大変な強敵。自分なりに精一杯指して、良い対局を見ていただけるように頑張りたい」と意気込みを語った。
【中継】藤井名人VS豊島九段 注目の名人戦第1局(生中継中)
5期ぶりの名人復位を目指す豊島九段が、椿山荘の舞台に帰ってきた。第82期順位戦A級では、7勝2敗の成績で名人挑戦権を獲得。勢いそのままに、“八冠王”となった藤井名人へ挑む。
豊島九段は、「私はタイトル戦が1年半ぶりでして、名人挑戦は5年ぶりとなります。またこうして桜の季節に椿山荘様で対局させていただくのも5年ぶり。新たな気持ちで高揚感や良い緊張感を持ちつつ、明日から対局していければと思っています」と実感を込めた。
これまでに番勝負で4度激突した経験を持つ両者だが、そのすべてで藤井名人がタイトルを獲得。通算成績も11勝22敗を喫しており、豊島九段としては、この大舞台で何としてでも一矢報いたいところだ。「大変な強敵ですけれども、自分なりに精一杯指していって、良い対局を皆さんに見ていただけるように頑張りたいと思います」。静かな口調に闘志をみなぎらせていた。
(ABEMA/将棋チャンネルより)