強い相手だからこそ燃える、それもまた自身が強者である証だろう。プロ麻雀リーグ「朝日新聞Mリーグ2023-24」セミファイナルシリーズ4月12日の第1試合はEX風林火山・二階堂亜樹(連盟)がトップを獲得。9日に続いて今シリーズ個人2連勝とした。
この試合は東家からU-NEXT Pirates・仲林圭(協会)、赤坂ドリブンズ・渡辺太(最高位戦)、KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)、亜樹の並びで開始。セミファイナルでトップを挙げた選手が揃ったこのカード。序盤から気迫の籠る展開が続いた。
まだスコアが平たい東4局、親の亜樹にチャンスが訪れた。先に仕掛けた渡辺が三・六・九万待ちのテンパイ。この間隙を縫って亜樹はドラ二万が対子、赤も1枚ある手で4・7索待ちの平和をテンパイした。対戦者の注目は渡辺にある。亜樹はこの親満貫をダマテンに構えると、下家の仲林がすぐに4索を切りロン。1万2000点の大量加点で1人抜け出した。
さらに南1局1本場、佐々木が3・6・9筒待ちのリーチ。亜樹はこれに対し、6・9索待ちのテンパイをまたもダマテンに構えた。ドラ2筒が雀頭、赤1枚と東場同様の大チャンス。これを佐々木から6索でロン、1万2000点(+300点)をアガりダントツとなった。亜樹はこれで個人2連勝を挙げた。
インタビューではニコニコの笑顔で「めちゃくちゃ手が入ったので楽しかったです。皆さん強いので、強い人と打つのは楽しいなと思いながら打っていました」。またこの日の麻雀には特にテーマはなく「チーム状況的に負けていられないというのもありますし、前回の対局は勢いがあると自身で感じていたので、その勢いを殺さないようにという気持ちで来ました」。
レギュラーシーズン突破まで苦しんだチームが、ここにきて経験、実力を発揮し、ポストシーズンの台風の目になろうとしている。勢いに乗り掴んだ勝利、“火”のリストバンドを撫で上機嫌の亜樹にファンからは「やったぞ亜樹ちゃん」「亜樹ナイス~~~!!!」「かわいいぃ!!」と多数のコメントが送られた。
【第1試合結果】
1着 EX風林火山・二階堂亜樹(連盟)5万2800点/+72.8
2着 U-NEXT Pirates・仲林圭(協会)3万5300点/+15.3
3着 赤坂ドリブンズ・渡辺太(最高位戦)1万1000点/▲29.0
4着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)900点/▲59.1
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)