“戦う女神”高宮まり チーム伝統・突進ボディの一撃でオーラス逆転トップ「楽しんでいただけたらうれしい」/麻雀・Mリーグ
【映像】劇的!高宮まり、逆転勝利の一部始終

 チームのためになんとかしたい、そんな思いが溢れる戦い振りだった。プロ麻雀リーグ「朝日新聞Mリーグ2023-24」セミファイナルシリーズ4月19日の第2試合はKONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり(連盟)がオーラスに逆転弾を決めトップ。チームはマイナスを完済。ファイナルシリーズ進出のボーダーである4位を目指し、また腕を振り始めた。

【映像】劇的!高宮まり、逆転勝利の一部始終

 第1試合に登板した滝沢和典(連盟)が3着。今シーズンも後半に入り、いよいよ上位4チームへ入る道は険しくなった。チームのムードを変える勝利が欲しい、そんな局面で高宮は登板した。対戦相手はU-NEXT Pirates・小林剛(麻将連合)、渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)、赤坂ドリブンズ・渡辺太(最高位戦)の3人だ。

 東場は4者の競り合い。小林が半歩抜け出すも、高宮は2着目でくらいつき南入した。南1局、親の高宮は東をポン、ドラの發を雀頭にした仕掛けで1・4筒待ちのテンパイ。終盤、山に2枚残っていた1筒を掘り当て、東・ドラ2の6000点を手に入れた。その後もリーチはかけるがアガリには結びつかず、小林・渡辺と三つ巴で南4局へ。

 まず6巡目に小林が平和をテンパイ、待ちは二・五万だ。あまりに早い役アリのテンパイ。これで試合終了かと思われたが、高宮の手が進む。オタ風の東をポンして対々和へ向かうと、さらに4筒と、小林のアガリ牌である二万を暗刻にして、1索と七万待ちのテンパイ。直前に渡辺がリーチをかけており一気に3人テンパイと卓上は沸騰したが、勝負は一瞬でケリがついた。小林が4索を引き、これをスライドして打1索。高宮がロンをかけ、2600点の逆転弾が決まりトップ。小林と渡辺は2着同点というレアな結末となった。

 試合後は可愛らしい笑顔と“がらくたポーズ”でファンを魅了。オーラスの仕掛けについては「小林さんがアガったら終わり、なんとかアガリを取りにいきたいと思っていました」と、振り返った。今後の展開については「ボーダーを気にするよりも当初の目標の+200を目標にするほうが、上(ファイナルシリーズ)に行けると思います」。声援を送ってくれるファンへは「私たちはピリピリもしているのですが、みなさんは楽しんでいただけたらうれしい」とメッセージ。ファンからは「高宮大事なところでほんとナイストップだった!!」「守りたいこの笑顔!」「最高のインタビューです」と多数のコメントが寄せられた。

 後がない状況で、標榜する“ボディ麻雀”の積極的な攻めが決まり逆転トップ。昨年準Vの悔しさを晴らすため、改めて攻撃型チームがしっかりと腕を振り始めた。

【第2試合結果】

1着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり(連盟)3万2300点/+52.3
2着 U-NEXT Pirates・小林剛(麻将連合)2万9000点/▲1.0
3着 赤坂ドリブンズ・渡辺太(最高位戦)2万9000点/▲1.0
4着 渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)9700点/▲50.3

【4月19日終了時点での成績】

1位 U-NEXT Pirates +427.1(10/20)
2位 EX風林火山 +232.8(10/20)
3位 KADOKAWAサクラナイツ+131.1(10/20)
4位 赤坂ドリブンズ +119.1(12/20)
5位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +23.5(10/20)
6位 渋谷ABEMAS ▲189.3(12/20)

※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会

◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)

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