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【映像】新チームの構想を語る豊島将之九段

 将棋界の早指し団体戦「ABEMAトーナメント2024」は、4月27日に将棋ファン大注目のドラフト会議が放送される。今大会からより厳選された11人のリーダーが会議を経てチームを結成。エントリーチームと合わせた計12チームで頂点を競う。豊島将之九段(33)は、「同年代の方とチームを組みたい」と明言。現在の将棋界をけん引する世代とあり、誰を指名するのか、その構想に注目が集まることになりそうだ。

【映像】新チームの構想を語る豊島将之九段

 今回、5度目のリーダーを務める豊島九段。団体戦として初開催された第3回と、第4回大会では後輩棋士とチームを結成、第5回大会は先輩棋士を中心とした布を組んだ。前回大会では木村一基九段と池永天志六段と“チーム百折不撓”の陣を敷いたが、惜しくも予選敗退。「予選通過はできませんでしたが、チームで集まって練習したのが良い思い出になっています」と活動を振り返った。

 豊島九段の今年のチーム構想は、“同年代”。「世代の近い方とリラックスした雰囲気で控え室などで過ごして、対局に臨んでいけたらと思っています」。修行時代から切磋琢磨し合い過ごした仲間の指名が予想されるが、現在の将棋界をけん引する世代でもあるため、「競合になりそうな気はしていますね」。構想が実現した場合、より素顔に近い豊島九段の表情も見られる可能性もあるため、誰を選ぶのかはファンにとっても心躍る瞬間となりそうだ。

 本大会では、第3回大会で豊島九段がメンバーに選んだ佐々木勇気八段(29)が新リーダーとして登場。「いずれはA級に上がってこられる方だろうと思っていましたが…」と感慨深いものがある様子だ。しかし、元チームメイトと言えども指名の傾向は予測不可能。「フフフ。結構、感性が独特な方なので、どういう指名をされるのかちょっと予想がつかないです(笑)」と笑った。一方で、予想が立つのは永瀬拓矢リーダー(31)だといい、「“初手”は増田(康宏八段)さんですかね(笑)」。豊島九段の構想とは少し世代が下となることもあり、「あんまり崩しに行こうとは思ってないですけど」と自ら“乱戦”に持ち込むことはしない様子だ。

 公式戦では圧倒的な戦績を残し、現在も名人戦七番勝負で藤井聡太竜王・名人(王位、叡王、王座、棋王、王将、棋聖、21)に挑戦中と勢いに乗る豊島九段だが、超早指し戦の本大会では、過去4回の団体戦で本戦進出は1回のみ。「予選突破するのが毎回大変で…」と苦戦を意識しているが、新チームではどのような活躍を見せてくれるのか。「まずは予選突破を目指して頑張りたいと思います」。仲間とともに、着実な前進を目指す。

◆ABEMAトーナメント2024 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり今回が7回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士11人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全12チームで行われる。予選リーグは3チームずつ4リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。優勝賞金は1000万円。
ABEMA/将棋チャンネルより)

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