■管理栄養士「メリット・デメリットあるので上手に取り入れて」 +αすべき食品とは
管理栄養士の篠原絵里佳氏は「完全食の否定派ではない。働き方やライフスタイルが多様化しており、今の時代に必要なものだとは思うが、デメリットもあるので上手に取り入れてほしい」と話す。
「笠原さんを見ると、どれもあまり咀嚼をしていない。その健康効果はさまざまあり、唾液を出して咀嚼することで、胃腸が刺激されて消化吸収が進む。例えばタンパク質はアミノ酸に、炭水化物は糖質まで分解されないと吸収できないように、目で見えないレベルの消化が必要。食べても吸収されなかったら意味がない」
咀嚼の効果はまだあるという。「噛むと、顔の筋肉と骨に効果がある。骨粗しょう症というのは、何も体だけではない。顔面に起こると皮膚が寄り、しわやたるみの原因になる。また、骨が生まれ変わるのはだいたい3~5年。今はその状態をキープできていても、男性ホルモンや女性ホルモンなどが減ってくると、若い頃の食事が(表面に)現れる」と説明する。
篠原氏が完全食にプラスするものとして勧めるのが、次の要素が摂れる食品。「完全食は加工品で菌が入りにくい。善玉菌を摂らないと腸内環境が悪くなるので、発酵食品などを取り入れていただくのがまず大切。もう1つが、食物繊維。すでに入っているとは思うが、腸内細菌にはいろいろ種類があって、それぞれ好む食物繊維が違う。また、食品は相乗効果があるので、今日はキムチ、明日は納豆、その次の日はヨーグルトなどとするのも良い」。
さらに、「完全食は全ての栄養素が摂れるように設計されているが、量としては1日分ではない」と指摘。「大体3分の1ぐらいが取れるようになっているので、1食だけ置き換える。仕事で夜食べる時間が遅い時や、朝食にしてもいい。1日2回の食事は脂肪肝やさまざまな病気のリスクにつながってしまう」とした。(『ABEMAPrime』より)
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