将棋の藤井聡太名人(竜王、王位、叡王、王座、棋王、王将、棋聖、21)に豊島将之九段(33)が挑戦する第82期名人戦七番勝負第2局は4月23日、千葉県成田市「成田山 新勝寺」で1日目の対局を行い、先手の豊島九段が39手目を封じて指し掛けとした。あす24日午前9時頃に封じ手を開封し、対局が再開される。
藤井名人の連覇か、豊島九段の5期ぶり復位か。注目のシリーズ2戦目は、挑戦者の豊島九段の先手で相掛かりの出だしに。序盤から工夫を見せ、攻勢に出て「ひねり飛車」を志向した。
豊島九段が構想が難しい将棋に誘導したが、藤井名人は長考を重ねながらも動じることなく角を中央地点に据えて冷静に対応。難所とあり、ここから豊島九段もたっぷりと時間を投入することとなった。ABEMAの中継に出演した佐藤紳哉七段(46)は、「桂馬を持ちあった見たことのない形での駒組み。明日、思う存分戦う土台はできたのでは」と印象を語った。
午後6時30分に立会人の森内俊之九段(53)が封じ手の定刻となったことを告げると、手番の豊島九段は小さく頷いた後、すぐに「封じます」と発声し指し掛けとした。豊島九段が39手目に使った時間は27分。
第2局2日目は、24日午前9時頃に再開が予定されてれている。持ち時間は各9時間の2日制。
【封じ手時点での残り持ち時間】
▲豊島将之九段 4時間31分(消費4時間29分)
△藤井聡太名人 5時間21分(消費3時間39分)
(ABEMA/将棋チャンネルより)