Mリーグの歴史に新たな1ページ。4月23日、プロ麻雀リーグ「朝日新聞2023-24」セミファイナルシリーズの第2試合ではEX風林火山の二階堂瑠美(連盟)が登板し、第1試合の妹・亜樹(連盟)に続いて勝利、リーグ史上初となる「姉妹で同日連勝」の快挙を達成した。
当試合は起家からU-NEXT Pirates・仲林圭(協会)、瑠美、KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎(連盟)、赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)の並びでスタートした。瑠美は東1局でリーチ・ツモ・赤・ドラの満貫・8000点を獲得。親番の東2局では内川からリーチ・一発・一気通貫・ドラの満貫・1万2000点をアガり、東2局1本場では中・ドラ2の6000点(+300点)をツモった。
これで頭一つ抜け出すも、以降は内川や園田が追随。瑠美自身も2回の放銃があり、接戦の様相を呈した。それでも南3局、瑠美は、3着目からの逆転を狙う内川の親を平和のみで回避。南4局では仲林が満貫・8000点をツモり瑠美の逃げ切り勝ち。そのまま試合会場はチームカラーの赤に染まった。
姉妹による同日連勝は、Mリーグ初の快挙だ。「3年目で初めてでした」。Mリーグ2021-22シーズンからチームに加入した瑠美は、「ありがとうございます」とコメント。一方で、「内容が良くなかったかな」と、試合内容の反省も忘れなかった。「自分がトップ目に立った後の局回しがあまり良くなかった」「シンプルに手牌を真っ直ぐに育てていれば、自分が一番アガリに近かった局が多かった」「仕掛けが入って後手に入った時に、降りに回ったりとか、他者に任せようってことが結局、上手くいかなかった」。逃げ切り勝利という結果には、「ついていましたね、はい」と苦笑。「お説教ですね、後で…」と続けた。
とはいえ、ここまで瑠美はセミファイナルシリーズで2着2回と健闘してきた。これでチーム全員がセミファイナルシリーズでのトップを記録。瑠美は好調なチームに「ありがたいですね」と感謝し、ファンには「内容はチーム間で協議をして、より良くブラッシュアップしていきたいと思いますので、引き続き応援よろしくお願いします」と宣言した。
【第2試合結果】
1着 EX風林火山・二階堂瑠美(連盟)3万3100点/+53.1
2着 赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)2万8200点/+8.2
3着 U-NEXT Pirates・仲林圭(協会)2万4000点/▲16.0
4着 KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎(連盟)1万4700点/▲45.3
【4月23日終了時点での成績】
1位 U-NEXT Pirates +486.7(14/20)
2位 EX風林火山 +379.7(14/20)
3位 KADOKAWAサクラナイツ +92.2(14/20)
4位 赤坂ドリブンズ +73.5(14/20)
5位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 ▲98.5(14/20)
6位 渋谷ABEMAS ▲189.3(14/20)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)