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【映像】ニコニコ顔でチーム構想を語る藤井聡太竜王・名人

 全冠達成者コンビのチーム結成もありえる!?将棋界の早指し団体戦「ABEMAトーナメント2024」は、4月27日に将棋ファン大注目のドラフト会議が放送される。今大会からより厳選された11人のリーダーが会議を経てチームを結成。エントリーチームと合わせた計12チームで頂点を競う。4度目のリーダー務める藤井聡太竜王・名人(王位、叡王、王座、棋王、王将、棋聖、21)は、競合覚悟でリーダー経験者獲得へ「まず最初はそこを狙っていきたい」と明言。ドリームチームの結成なるか、絶対王者の構想やいかに――?

【映像】ニコニコ顔でチーム構想を語る藤井聡太竜王・名人

 前回大会は同じ東海地区出身の澤田真吾七段、兄弟子の齊藤裕也四段を指名し、ベスト4で大会を終えた。準決勝では優勝経験のあるチーム稲葉とフルセットの激戦を繰り広げたが、「4連勝の後に5連敗という大会初の記録を決めてしまったことだけはちょっと残念に思っています」と苦笑い。それでも「すごく楽しく戦っていくことができたかなと思っています。その後『地域対抗戦』もありましたが、偶然にも自分の東海チームのコンセプトを少し先取りしていたような感じもして、嬉しく思いました」と振り返った。

 これまでのチーム藤井は、世代、地域とテーマ性を持ったメンバー選出を行ってきた。「これまでは一通りしか(チームプランを)考えてなかったんですけど、今回は実はプランBまで考えています。最初はおそらくクジを引くことになるかなと思うんですけど、その結果次第でどちらの構想になるかも決まるかなと思っています」と語る藤井竜王・名人の表情はどこか嬉しそうだ。

 今期ドラフトでの注目棋士と言えば、前期までリーダーを務めていた羽生善治九段、佐藤康光九段、糸谷哲郎八段らの名前が挙がるだろう。藤井竜王・名人もリーダー経験者を指名の軸として構想に含めている様子で、「今回は15チームから12チームになったということで、これまでよりはくじを引きやすくなったと思っているので、まず最初はそこを狙っていきたいと思っています」とコメントした。

 競合覚悟とはいえ、他のリーダーの指名予想も難しいという。「永瀬(拓矢)九段であったり、大体予想ができる方もいるんですけど(笑)。基本的には予想できない方が多いので、こちらも柔軟に考えていきたい」と語る藤井竜王・名人。永瀬九段は、すでに“鉄の絆”の増田康宏八段指名を明言しているが、「“初手崩し”は…(笑)。結構毎年やろうかどうか迷っているんですけど、今のところまだやっていないという感じです」。“今のところ”、とさりげなく含みを持たせた藤井竜王・名人のいたずらっぽい笑顔にはどんな構想が隠されているのだろうか。

 楽しくてたまらないという表情を端々に見せる藤井竜王・名人は、ドラフト会議を経てどんなチームを結成するのか。リーダーたちが様々な思いを抱えて臨むドラフト会議の開幕はまもなくだ。

◆ABEMAトーナメント2024 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり今回が7回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士11人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全12チームで行われる。予選リーグは3チームずつ4リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。優勝賞金は1000万円。
ABEMA/将棋チャンネルより)

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