絶好の入り目と待ち、そして高打点。当然のダマテンで炸裂したカウンター攻撃にファンは沸いた。プロ麻雀リーグ「朝日新聞Mリーグ2023-24」セミファイナルシリーズ4月25日の第 1試合。終盤にトップ目のKADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾(協会)が2着目のU-NEXT Pirates・瑞原明奈(最高位戦)から跳満をアガり、見る者に衝撃を与えるシーンがあった。
南2局1本場、堀は3万9100点持ちのトップ目。2着目の瑞原は2万9000点持ちで親番、連荘を目指して南をポン、さらに9索ポン、六万をリャンメンチーと3つ仕掛けて2・5索待ちのテンパイだ。その後、堀はカン7筒を引いて2・5筒待ちのテンパイ。タンヤオ・平和に赤が1枚とドラが2枚、高目5筒ならば一盃口も付く。解説の村上淳(最高位戦)は「すげえの引いた!」と声を上げ、実況の日吉辰哉(連盟)は「2筒(瑞原の)現物だよ?」と着目した。
その直後、瑞原が高目の5筒を掴み、堀が静かにロン。タンヤオ・平和・一盃口・赤・ドラ2の1万2000点(+300点、供託1000点)で、強烈なカウンターをお見舞いだ。ファンは興奮を通り越してもはや唖然。「さすが天才」「強いなぁ」「えっぐい和了」「カウンター」と次々に反響を寄せていた。なお堀はこの一撃で試合をさらに優位に進め、渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU)からの猛追を振り切って勝利した。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)