Mリーグ機構は、「朝日新聞Mリーグ2023-24」セミファイナルシリーズ4月30日の第1試合に出場する4選手を発表した。注目はリーグ5位と苦しむ渋谷ABEMASの動向。このままなら6年目にしてチームは初めてファイナルシリーズ進出を逃す。ひっくり返さなくてはいけない差は273.6ポイント。奇跡は起きるのか。
前年優勝チームは翌年、ファイナルに行けない。負のジンクスが今年も繰り返されようとしている。セミファイナル開幕直後は一時2位まで上がった渋谷ABEMASも、その後はポイントを逃せずジリジリと後退。ついにセミファイナルのチーム最終日をファイナル圏外で迎えることになってしまった。4位・赤坂ドリブンズとの差は大きく、この日の2試合ともにトップ・ラスを決めるくらいでなければ、逆転できない。先発・日向藍子(最高位戦)は、奇跡への第1段階として、まずはトップを取りに行く。
追われる赤坂ドリブンズだが、冷静にポイント状況を考えれば、慌てるほどでもない。チームはこの日を含めて残り4試合あるが、今日1日で渋谷ABEMASに逆転を許す、さらには大きく差を詰められるようなことがなければ、最終日も落ち着いて迎えられる。渡辺太(最高位戦)はとにかく渋谷ABEMASにトップを取らせず、かつ1つでも着順で上回れれば、今夜の仕事としては上出来だ。
ファイナル進出争いが繰り広げられる一方で、2度目の優勝に向けてポイントを蓄えているのが首位・EX風林火山と、2位U-NEXT Pirates。EX風林火山はセミファイナル絶好調で、短期間の間に大躍進。ついに前日首位に立った。一方のU-NEXT Piratesは、レギュラーシーズンから半分持ち越したポイントをほぼ変えることなく維持。両チームとも、このまま行けば、ファイナルに200ポイントほどを持ち越し、並んだ状態で優勝シャーレへのスタートを切るだけに、直接対決で今のうちに少しでも差をつけたいところだ。EX風林火山は松ヶ瀬隆弥(RMU)、U-NEXT Piratesは仲林圭(協会)が先発。追い込まれている渋谷ABEMASがいるだけに、多少なりとも異様な卓になるが、そのあたりもどう考慮するか。
【4月30日第1試合】※成績はレギュラーシーズン
赤坂ドリブンズ・渡辺太(最高位戦)個人12位 +36.2
EX風林火山・松ヶ瀬隆弥(RMU)個人36位 ▲278.4
渋谷ABEMAS・日向藍子(最高位戦)個人21位 ▲69.1
U-NEXT Pirates・仲林圭(協会)個人4位 +266.5
【4月29日終了時点での成績】
1位 EX風林火山 +457.9(18/20)
2位 U-NEXT Pirates +443.3(16/20)
3位 KADOKAWAサクラナイツ +121.0(18/20)
4位 赤坂ドリブンズ +113.7(16/20)
5位 渋谷ABEMAS ▲159.9(18/20)
6位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 ▲231.7(18/20)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)