放送席をも魅了する、美しいアガリだった。4月30日、プロ麻雀リーグ「朝日新聞Mリーグ2023-24」セミファイナルシリーズの第2試合では、EX風林火山の二階堂亜樹(連盟)が、小三元・対々和・三暗刻が絡む倍満を成就させた。
その瞬間は、南2局に訪れた。ここまで亜樹は東3局2本場でリーチ・一発・ツモ・平和・赤・ドラの跳満・1万2000点(+600点、供託1000点)、親番の東4局でリーチ・ドラ3・裏ドラ5の倍満・2万4000点(供託1000点)、東4局1本場でリーチ・一発・平和・赤の満貫・1万2000点(+300点、供託1000点)を獲得。東4局2本場、南1局1本場では渋谷ABEMAS・白鳥翔が(連盟)が満貫・8000点(+600点)、2600点(+300点、供託1000点)をアガるも、2着目のU-NEXT Pirates・鈴木優(最高位戦)とは4万1600点の差を付けていた。
件の局、亜樹は4筒が対子、3索と中が暗刻といった配牌。1巡目には白も対子とした。その次巡、亜樹は白鳥が捨てた白をポン。ドラの七万を切り、早々にカン7筒待ちで構えた。「容赦ない早仕掛け!」。放送席が反応する中、亜樹は数巡後、4筒を暗刻としたことで、8筒を捨てて5筒・6筒の変則待ちに変更。次巡に發を引き入れると、發単騎待ちにチェンジした。
「あれ!?小三元。高くしましょう」。放送席が呟いた刹那、東を引いた下家の赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)が手牌から發を河へ。静かに「ロン」を宣言し、白・中・小三元・対々和・三暗刻の倍満・1万6000点が完成した。この速攻且つ美麗なアガリには、放送席も「驚きですよね、これは園田」「二階堂亜樹の手役の花が咲きました!」などと大興奮。以降も安定した闘牌を見せた亜樹は、Mリーグ自己最多となる持ち点8万6400点で試合を終え、チームのファイナルシリーズ進出を確定させた。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)